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ここは国頭村安田。伊部岳山麓の森の中です。
私はこの樫の巨木を拝みに来ました。オオウラジロガシ(大裏白樫)。
樹齢は300年超。琉球王朝の時代からこの場所に屹立しています。
#オオウラジロガシ#国頭村安田#伊部岳山麓#樹齢300年超#国頭サバクイ pic.twitter.com/qtwfU6wZwX
— 沖縄の風景 (@coralway39) December 18, 2023
沖縄民謡「国頭サバクイ」の歌詞にヤンバルの樫の木が登場します。
(サー)長尾山樫木や
(ヨイシーヨイシー)
(サー)重さぬ引からん
木へんに堅いと書いて樫。ゆっくりと時間をかけて成長した幹は堅く頑丈で、建築材料として重宝されています。
ウチの次女は建築士として「木の家」をウリにしている建設会社で働いています。今日が誕生日で30歳になりました。この度、転勤が決まり、大阪に戻ってくるようです。
建築材料として樹木が伐採されることを否定するものではありませんが、再建中の首里城正殿の梁に樫の巨木を使うのはどうなのかと思います。
およそ300年前。当時の首里城が焼失したため、国頭(クンジャン)の木こり(サバクイ)が樫の木を伐採し、首里に運びました。
琉球王の住まいであり、王府の執務場所であった首里城に樫の木が使われたことは当然と言えます。巨大な正殿を支えるには樫の木が必要でしたからね。
一方、ヤンバルや石垣島の樫の大木が伐採され、現在再建中の首里城正殿の梁に使われるのはいかがなものかと思います。
観光施設のために樫の木を伐採しますか?ということ。鉄骨で充分じゃないですか。
神々しさを感じる樫の巨木は、この場所で歳を重ねて欲しいし、何百年か先に朽ちた時はドングリから新たな樫の木が誕生して欲しいと思います。
県道70号から徒歩で約50分。道順は後ほどお知らせします。
(続く)