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沖縄の銘菓「タンナファクルー」
保育園のおやつに使われることが多く、仕入れは農連市場のネェネェが丸玉製菓から取り次いでくれます。
急な追加注文で取り次ぎが間に合わない時や、ネェネェがどこかへ遊びに行ってる時は、私が直接、丸玉の工場で受け取ります。
長田の工場は農連市場から車で10分ほどですし、焼きたてをもらえるのでまったく苦になりません。やはり焼き菓子は焼きたてが美味しく、園児も喜ぶし、シーブンを運転席でパクつく私も喜ぶ。
もちろん、丸玉以外にもタンナファクルーのメーカーはありますが、やはり丸玉の評価が高く、万一、他社のものを納品することになったとしたら、それなりの事情説明が必要になるでしょう。
丸玉の工場には看板も案内もありません。それは材料や製法の漏洩に関するリスク回避なのかなと思ったりもします。
運悪く工場が休みの場合は、沖映通りに直売店があるので、そこで仕入れることもあります。
昨日の午後。私が事務仕事をしていると、知らないオバぁが某青果店のお母さんを訪ねて来て、ゆんたくを始めました。どうやら、最近引っ越したマンションの自慢話のようです。
話が一段落した時、そのオバぁがカバンからタンナファクルーを取り出しました。
「これを買って来たから食べなさい。これは沖映通りで売ってる、沖縄で一番美味しいタンナファクルーよ。農連では買えないでしょ。ほら、とても美味しいから食べてみて」
「そこのニィニィ(私)も食べなさい。他のモノとは味が全然違うから驚くはずよ。一つ食べなさい」
持参した土産をこれほど自慢する人も珍しいでしょう。
まあしかし、相手はオバぁですから、そこは「うん、これは美味いね」と、私は波風立てない返答をしたのでした。
そしたら、そのオバぁは、
「ねっ、美味しいでしょ。そして、沖栄通りの店は工場直送で、新しいし、値段も安いの。農連ではそんな値段で買えないはずよ」
モノを知らないのに、シッタカー(知ったふり)をしようとするからこうなります。
丸玉の直売店は、モノレール美栄橋駅と国際通りむつみ橋の中間にあり、駅からもバス停からもそこそこ歩きます。
そこをこのオバぁが、自慢話をしたいがためにヨタヨタ歩いたのだと思い、私はようやく平常心を取り戻したのでありました。