JUGEMテーマ:地域/ローカル
沖縄をテーマにした映画は数多くありますが、やはり私のイチオシは「ホテル・ハイビスカス」であります。
辺野古周辺のロケ地を訪ねたり( →「ホテル・ハイビスカス」再訪)、
知り合いの公認会計士がミエコの叔父さんだったり(→蔵下穂波に会えるかも)、
前職の取引先常務がガッパイ君のお父さんだったり(→元世界チャンピオン 平仲明信さん(2))、
元同僚が照屋政雄さんの甥っ子だったり(→映画「ホテル・ハイビスカス」のガッパイ君)、
そうした、沖縄に住んでいればこその出来事があり、保育園の園児をはじめ、ミエコのようなウーマクがそこら中にいることが、より映画を身近に感じさせてくれます。
改めて映画「ホテル・ハイビスカス」を振り返ってみると、この作品のテーマは「ミエコの成長」と言えるでしょう。
子分のミンタマーやガッパイを引き連れて、楽しい毎日を過ごしていたミエコでしたが、母ちゃんとサチコネェネェが、サチコの父親と会うためにアメリカへ行くことになり、二人がいない夏を過ごすことになります。
ミエコにとってティーダのような母ちゃんをアメリカに遠ざけることが、ミエコの成長を促す設定になってるんですね。
そしてある日のこと。アメリカの母ちゃんから手紙が届きました。ところが、父ちゃんはパイナップル農園の手伝いで不在。オバァは山羊と散歩中で、ケンジニィニィはボクシングのトレーニング中。
「誰もいないやっしぇー!!」
母ちゃんの手紙をランドセルに入れて、ミエコは一人バスに乗り、ヤンバルのパイナップル農園を目指します。
父ちゃんに会えないまま日が暮れてしまいましたが、そこでミエコはキジムナータンメーと出会い、ガジュマルの木の上でキジムナー達に囲まれた一夜を過ごします。
お盆までには帰る予定の母ちゃんが帰らないまま、ウンケーの夜、ミエコは幼くして亡くなった叔母さん(タエコ)と出会います。同じ年頃のミエコとタエコは色々な話をします。そして、タエコがグソーに帰った後、ミエコはマブイを落としてしまいます。
ミエコはこれまで知らなかった世界を知ることで成長してゆくわけですね。
映画のエンディングは母ちゃんとサチコネェネェの帰国でした。「かあちゃん、おかえりんご」の横断幕を背に二人を迎えるミエコは、母ちゃんの留守にワンワン泣いたミエコではありませんでした。
さて、ミエコは既に23歳。
時々、テレビで彼女を見かけると「おっミエコ。頑張ってるな」と思います。近所の女の子が東京に行って、女優になった感覚があります。
話は変わりまして、映画「魔女の宅急便」のキキは13歳。9歳のミエコより少しお姉さんです。
作中、キキは魔法が使えなくなりますね。その理由を宮崎駿さんが「女の子ならわかる」と言ったそうで、キキのファンは「キキは初潮を迎えた」と判断したようです。
そうなのかなとも思いますが、より広く考えれば「私は誰なんだろう?」、「私やりたいことって何だろう?」、「私は誰かの役に立てるのだろうか?」などと悩んだことが、一時的に魔法が使えなくなった理由なのかなとも思います。
トンボを助けたい一心で、キキの魔法は蘇りました。ジジの言葉は聞こえなくなってしまいましたが、どちらもキキの成長の証と言えるでしょう。
キキが初潮を迎えたなんて、私は夢にも思いませんでしたが、魔女の宅急便には熱狂的なファンがいて、ストーリーから色々なことを読み取ろうとしてるそうです。よくわかりますよ、その気持ち。
どうでもいいような話ですが、この24歳のモデル兼タレントが自撮りの写真をInstagramに投稿し、「キキみたいかな?」とコメントしました。
そのコメントに、熱狂的なキキファンが怒ること怒ること(笑)
「ふざけんな、お前24だろっ」、「赤いリボンつけたらキキかいっ」みたいなことですが、その気持ち、よ〜くわかります(笑)