沖縄の淡水在来魚

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    先月、たまたま観たTVで「沖縄の在来淡水魚を探せ」みたいな番組をやってました。



    真ん中の白いシャツの男性が琉球大学の立原一憲准教授。沖縄本島すべての河川で在来種の調査・研究をされてる方で、ほんまに頭が下がります。

    沖縄本島の在来淡水魚は7種(メダカ、フナ、ドジョウ、タイワンキンギョ、タウナギ、アオバラヨシノボリ、キバラヨシノボリ)だそうで、立原准教授の指導の下、在来種が生息する河川を順に調査する内容で番組は進みました。


    最初のロケ地は南風原ダム(池田湖)。

    嗚呼、もう。

    名前を聞いただけで無理。結局のところ、沖縄の外来種を紹介する番組になりはしまいかと心配です。

    何しろ、投網を一回投げただけで大漁で、もちろん網にかかっていたのは外来種ばかり。またその外来種同士が交配する水中は、阿鼻叫喚の世界のようです。

    水槽の掃除をしてくれる小さな外来種を買ってきて「あ〜ら、お利口さんね」と思ったらあっと言う間に50センチ位に成長したので南風原ダムに連れて来て「ここなら広いから大丈夫。元気に暮らすのよ、さようなら〜」でしょ(呆)。

    農連市場の餌投げオバぁみたいなのが、あちこちに沢山いるってことです。


    結局、立原准教授ならびに番組スタッフは、わずか5日間のロケで7種すべての在来淡水魚を探しあて、「在来種もまだなんとかなる」って雰囲気になりました。

    それにしても、在来種の端正な姿が美しいこと。童謡の「春の小川」を思い出します。それに引き換え外来魚のカーギが悪いこと。もっとも原産国の皆さんは、それを美しいと言うのかもしれませんね。「どうかしてるんじゃないのか」と言いたい。


    さて、番組でなかなか見つからなかった在来種がドジョウとタウナギ。

    その2種が意外な場所で見つかるんですね。それは名護にある農林高校の校内を流れる水路。



    そこに魚がいることは分かっていたそうですが、専門家の調査によれば、ドジョウもタウナギも県内最高クラスの密度で生息してるとのこと。

    環境さえ整えば、在来種も充分生息できるってことですね。素晴らしい。


    最後に、大変に失礼なことを言ってしまいそうで恐縮ですが、番組に出演した農林高校生物研究部の皆さんが、那覇ではとっくに絶滅したのではないかと思われるような、ウチナー在来種(笑)。

    彼らが観察してくれてるのなら、水路の在来種も安心です。褒めてるんだからね。誤解無きよう、よろしくお願い致します。


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