公道マリオカート(マリカー)はどうなるか?

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    最近目につくこの一団。



    ここはモノレール牧志駅の高架下。背後から写真を撮ると、それがサイドミラーで見えたらしく、中国人グループの全員が一斉に振り向きました。

    「オッさん、なに勝手に撮ってんだよぉ」と絡まれたら嫌なので、日中友好の笑顔で軽く頷いてあげると、全員が大いに喜び、親指を立てて「イェ〜イ」とか言うてました。中国語でも「イェ〜イ」(笑)

    彼らはその「イェ〜イ」も撮って欲しかったらしく、無反応の私にがっかりした様子で、国際通りに向かって走り去ったのでした。


    マリカーってこんな商売です。

    利用者は3千円ほどの料金で50ccのカートを借り、ガイドの後ろをカルガモのように1時間ほど走ります。コースは、これまでの目撃場所から推定すると、国際通り→壷川→古波蔵→ひめゆり通り→モノレール牧志駅→国際通り。マリオやルイージ、ピーチなどの衣装代、ガソリン代は料金に含まれてます。


    しかしですよ。沖縄で軽自動車を24時間レンタルしたら3千円。ところが、このカート(「わ」ナンバー)は原付のくせに1時間3千円です。料金格差は24倍!!。衣装代やガソリン代なんてタダ同然ですから、ぼったくりじゃないですか。それなのに大人気。

    アトラクションなのよね、つまり。

    地面スレスレを集団で走る爽快感や、道ゆく人達が驚いたり写真を撮ってくれることによる恍惚感。原付なのでシートベルトは不要で、四輪なのでヘルメットも不要です。それら総合した気持ちの良さへの対価が3千円ってこと。


    マリカー業者は儲かってるでしょうね。50万円ほどのカートを10台ほど買えばすぐに商売を始めることができます。原付ですから駐車場は不要で、税金などの維持費、ガソリン代はタダ同然。それで料金はレンタカーの24倍。

    直感ですが、レンタカー業者の利益率を10%とすれば、マリカーは50%を超えるでしょう。いやぁ、笑いが止まりませんてば(笑)。


    しかし、私見を述べるとすれば、これは、いつまでも続く商売とは言えない気がします。

    つまり、法的に原付と四輪車の「いいとこ取り」をしてること。任天堂のキャラクターを無償で利用していること。今はいいけど、車道に溢れるようなことになれば、やはり迷惑なこと。

    今年、任天堂がマリカー業者に対して、キャラクターの使用を禁じる内容の訴訟を起こしました。いや、まったくごもっとも。任天堂の勝訴なら、マリカー商売はたちまち下火になると思いますが、さて、どうなるか。


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