JUGEMテーマ:地域/ローカル
朝の配達が終わり店に戻ると、相棒のAがお父さんに何やら叱られてました。そして、それが終わった後で、お母さんがAに「忘れないようにしなさいよ」と。
そこで、あのAが「忘れるさ。人間だのに」と言い返したんです。
パチパチパチ!!。事情は知らんけど、よ〜言うた。
まったくAの言う通りですよ。「アンタ達は、これまで忘れたことが無いの?」と付け加えたら、なお良かった。
Aがお父さんに伝えるべきことがあったのに、それを忘れてたんですね。もちろんAのミスなんですけど、そのことに対する対策が「忘れないようにしなさいよ」では話になりません。「今後、気をつけなさいよ」でも同じ。
Aが報告を忘れた原因を明らかにして、対策を講じるべきですよね。例えば、ある時間帯に仕事が集中していて気が回らなくなってるのなら、仕事の分担を見直そうとか、単なるうっかりなら、報告漏れを防ぐためにチェックリストを作ろうとかですね。
仕事の完成度を上げるには、時間とコストがかかる上に知恵が必要です。それを「忘れないようにしなさいよ」で終わりにするのなら、それは仕事をナメてます。
私が若い頃、証券会社の会長さんが本を出し、ベストセラーになりました。
この本の発売以降、報・連・相を口にする管理職が増えました。ところが、報・連・相の意味を誤解している人が、なんと多かったことか。
報・連・相はもちろん大切です。その上で著者は、風通しの良い、誰もが自然に報・連・相を行える雰囲気こそが重要とし、それをいかにして醸成するかを説いたのです。
新入社員を相手に「皆さん。仕事をする上で一番大切なことが何か分かりますか?。それは報・連・相です」などと言うてる課長さんとは、まったく視点が異なるのですよ。
この課長さんは、間違いなくこの本を読んでません。まあそれは良いとして、部下に報・連・相を強いるだけのつまらない本が、どうしてベストセラーになったと思ってんのか、そこを聞いてみたいものです。
このブログの読者で、職場の上司が以下のようなことを言う人なら、古本で結構ですから、先ほどの本を自腹で購入し、その上司に贈呈するべきだと思いますね。
「なんだそれ。俺は聞いてないぞっ!!」
「それを何で言ってくれんかなぁ」
「お〜い。いちいちそんなことまで俺に言ってくんなよぉ」
「あっ、ちょっと今忙しいから、また後でな」
「いつも報・連・相が大事と言ってるだろっ!!」
あっ、私やAは本を買いませんよ。80を過ぎた夫婦に、今更ど〜せ〜って言うんですか。(^o^)/