JUGEMテーマ:地域/ローカル
この週末は首里城祭。首里城の下之御庭(シチャヌウナー)で開催中の「伝統芸能の宴」に出かけました。
演目は琉球舞踊と地域芸能で、時間はそれぞれ30分程です。
実は、同じ時間に国際通りで「琉球王朝絵巻行列」を開催中。国王、王妃をはじめとする総勢700人の大パレードですから、「そっちだろ」って気もします。ところが、国際通りのパレードは、眺めるだけでも結構疲れるのよね。そこで、空いてるほうの首里城を選んだのでした。
さて、下之御庭に着きました。ステージ前のテントには200席ほどの椅子が用意されていて、どういう訳か最前列の真ん中だけが開いてました。そこに速攻で座るあたりが還暦を迎えた私と言えましょう(笑)
琉球舞踊は「四つ竹」、「前の浜」、「加那ヨー天川」の3本で、女踊り、二才踊り、雑踊りを並べてみましたというプログラム。出演は首里伝統芸能文化協会のみなさんです。
「四つ竹」が始まりました。
打ち鳴らし鳴らし 四ツ竹は鳴らち
今日や御座出じて 遊ぶ嬉しや
舞台に立つことを許された若い踊り手の、緊張と喜びを表現します。
女踊りは琉球舞踊の華です。華なんだけど、若い踊り手を演じるにはちょっと初々しさに欠けるような、欠けないような。う〜む。
続いて「前の浜」。
前の浜に 前の浜にちり飛びゅる浜千鳥
友を呼ぶ声はチリチリやチリチリや
渡地の渡し船漕ぐともの櫓の音か
からりくるり漕げば行きゃい着ちゃい
沖縄の各地で集落の浜をメーヌハマと呼びますね。例えば、谷茶前の浜。「前の浜」の歌詞に渡地の渡し船が出てきますから、踊りの舞台は那覇。浜千鳥が鳴く浜が、現在の那覇港にあったのですねぇ。
最後は「加那ヨー天川」。
雑踊りは明治以降に振り付けされた創作舞踊です。水辺でイチャつく、若い男女。
それにしても、さすがはS席です。踊り手の表情から細かな動作まで、実に良く見えました。だから、大ホールで観る時は、無理してでも良い席を取るべきなんだよなぁ。
(続く)