配達中の車窓から

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    JUGEMテーマ:地域/ローカル 

     

    今は埋め立てられて見る影もありませんが、かつての国場川は川面に奥武山やガーナ森が浮かぶ、風光明媚な場所だったようです。

     

    昔の写真や地図を総合すると、現在のハーバービューホテルのあたりが絶景だった気がします。県内一格式が高いホテルは、それなりの立地を選んだってことですね。

     

    そこで今朝は、かつての国場川をイメージしつつ配達に出ました。

     

     

    (1)古波蔵十字路高架橋

     

     

    ひめゆり通り(与儀大通り)は古波蔵十字路の手前で急な下り坂になります。それは真和志台地から国場川へ下りる急斜面(て言うか崖地)を削り取ってできた下り坂。

     

    古波蔵十字路の渋滞緩和に貢献している高架橋ですが、かつてはこの下を国場川が流れていました。

     

     

    (2)JA会館

     

     

    埋め立て地を走り、那覇大橋の北詰に来ました。かつて、アカバタキー(赤畑)と呼ばれた小さな岬があった場所です。

     

    最近、ざまみマンション跡地にJA会館が完成しまして、まあ“ご立派”な建物だこと。JAって、自らは生産しない商社でしょ?。こんな威圧感のある建物ではなくて、「農家の皆さんに貢献します」ってポーズをとれないものかと思いますね。沖縄県庁しかり。那覇市役所しかり。

     

     

    (3)モノレール小禄駅

     

     

    かつての国場川北岸は古波蔵十字路で南岸は山下南交差点。広大な国場川を渡った先が小禄半島でした。

     

    モノレール奥武山公園駅から小禄駅に向かう上り坂と、小禄駅を過ぎて赤嶺駅に向かう下り坂。この道は小禄半島横断道です。朝の配達中に津波に襲われたら、私は迷わず坂のピークにあるイオン那覇(の屋上駐車場)に逃げ込むつもりです。

     

    那覇が津波に襲われたら・・・

     

     

    (4)漫湖

     

     

    さて、朝の配達は順調に終わり、私は那覇東バイパスで漫湖を横断中。満潮時でもあり、ここから眺めればかつての国場川のサイズが実感できます。

     

    朝日が逆光で湖面が黒く見えますが、肉眼で見れば鮮やかな青。漫湖の湿地はラムサール条約に登録されているため、当面、埋め立てられることは無いでしょう。

     

     

    沖縄県でラムサール条約に登録されている湿地は漫湖(沖縄本島)、慶良間諸島海域(慶良間)、久米島の渓流・湿地(久米島)、与那覇湾(宮古島)、名蔵アンパル(石垣島)の計5ヶ所。なんですかね、これはまるで沖縄県庁が「(仕方ないから)島ごとに1ヶ所選んで登録しとけ」と指示したかのようです。

     

    沖縄は湿地の宝庫。泡瀬の干潟など、候補地はいくらでもあります。一島一ヶ所にとどめたのは、後に埋め立てる楽しみを残しておいたってことなんでしょう。たぶん。


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