泊港近くの居酒屋へ入ったら、掘りごたつ風の席は二人で飲むには充分広く、店内は静か。30年ぶりの同級生と語り合うには良い店でした。しかしまあ、那覇中心街の居酒屋料金が高いこと。
私が沖縄に住んでいることを、佐々木君や一部の同級生は知っています。
すると、
「ど〜して沖縄(なんか)におってんかね?」
「非合法組織の構成員になっとるんかのぉ」
「人相が変わっとってかもしれんねぇ」
とかになるのよね。
ナイチから見れば、沖縄はリゾートするか、移住して静かに余生を過ごす島。そのどちらでもない私は「何故今沖縄に」を説明する必要があります。そして、ここ十数年の経緯を聞いた佐々木君は大いに安心してくれて、その顔を見て私も安心したのでした。それから最近の彼はこのブログを読んでくれていて、大変お利口さんです(笑)
40年も前の話とは言え、私の記憶がいかにいいかげんなものなのか。昨夜はそれを思い知らされることになりました。例えば、私は彼が九州の西南学院に進んだものと思っていたら「青山学院よね」と。
C「えっ、それじゃあ、大学時代は東京にいたのか。知らんかったなぁ。すまんすまん」
佐「何を言ようるん?。あんたは俺が住んどった中目黒のアパートに突然現れて『おい、ちょっと部屋を貸してくれ』って言うたんよ」
C「えっ。それでおまえはどうした?」
佐「部屋から出て行って、しばらく時間を潰したわいね」
C「それ本当かぁ?。確かに俺なのか?」
そしたら彼は私がそんな行動をとるに至った状況を覚えていて、説明してくれた一言一言のすべてが事実(笑)
C「おまえはなんていいやつなんやぁ」
図らずも私は、迷惑をかけた側とかけられた側の記憶格差を立証してしまったのでした。
佐々木君が同窓生名簿を持って来てくれてまして、懐かしい(高校生の)顔を順に思い出していたところ、同級生の一部でやってるLINEのグループがあるとのこと。さっそく、お互いの写真を撮りあい投稿したら、既読数がバババッと上がるじゃないですか。そして数人からリプライもありました。
佐「みんな暇なんじゃね」
C「暇なら電話してみるか」
ってなりまして、先ほどの名簿から一人の女子高生(記憶の中のね)が選ばれたのでした。地元で彼女と付き合いのある佐々木君が電話をかけ、那覇で"ある同級生"と飲んでることまでを明かして、私と代わりました。
私としては一応サプライズ。名乗らないまま話を進めようとしたら、
「あの〜、私をご存知なんでしょうか?」
「本当に私と同級生の方ですか?」
それではと、彼女と私だけが知ってる話をしたら、
「ごめんなさい。まったく覚えがなくて。それは私のお話なんでしょうか?」
まあね、40年も声さえ聞いたことが無い同級生なんて、お亡くなりになったも同然。名前を明かしたところで、死人が生き返ったようなものです。
彼女は私のモトカノですが、そのことさえも忘れてるかもしれないと心配になり、私は自らショックを受けるようなマネはせず、当たり障り無い話で電話を切ったのでした。
佐々木君は地元で暮らしてるだけあって、実に色々なことを知ってます。つまり「当時は言えんかったけど、今なら言える」みたいな話を沢山聞いてるのよね。
それから、こんな船を造った同級生の話もしてくれました。
C「おいおい、何億円もする船がなんで『じょうみち丸』やねん。みちるの"る"はどした?」
佐「まあ、城谷を好きなんじゃろうね。自分で造った船じゃから、自分で名前を決めるわいね」
この船は鋼材を積み、今日も瀬戸内海を航海中とのこと。城みちる君はついさっきNHKに出演してたみたいです。
こちらは佐々木君のお土産で、もみじ饅頭風味のキットカット(笑)
明日は二人でコザしんきんスタジアムに向かい、広島カープのオープン戦を観戦します。楽天戦。