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こちらは佐辺昆布店(兼、組踊・沖縄芝居プレイガイド)の店先です。
良和君が出演する公演は、もれなくポスターが貼り出され、チケットも手配済み。そんなこともあって、劇団伊良波母の日公演を観るのは今年で4回目です。会場は与那原町の社会福祉センターでした。
(1)加那ヨー天川
佐辺良和、金城真次の親友コンビによる雑踊り。会場のお母さん達(て言うかオバぁ達)をジワーッと温め、「さあ、今日は楽しもう」という気にさせてくれます。
(2)喜歌劇「貞女小」
出稼ぎから帰ってきた里之子(当銘由亮)が自宅近くで女性をナンパしようとするが失敗。自宅に帰ってトゥジと久しぶりに再会したら、あれまぁ、さっきの女性でしたって話。
下男の三良(嘉数道彦)との楽しい掛け合いが会場を沸かせました。
当銘さんは今週、大阪で3day'sライブだそうで、忙しい方です。夜9時頃に「これから三線の稽古」などと、よくツイートされてます。
(3)時代人情歌劇「中城情話」
里之子(佐辺良和)を好きになったウサ小(知念亜希)には許嫁の阿兄小(金城真次)がいました。
なんとかウサ小を引き止めようとする阿兄小でしたが、里之子が歌う「トゥバラーマ」が聞こえてくると、ウサ小は思わず家を飛び出してしまいます。追いすがりつつ泣き崩れる阿兄小。
金城真次、迫真の演技でした。そこで一旦幕になりまして、幕がおりて大きな拍手がありましたが(演技→幕→拍手)、その拍手は幕がおりる前に欲しかった(演技→拍手→幕)。
次の写真はラストの場面。舟に乗り旅立つ里之子とウサ小。なおも追いすがる阿兄小。とうとう諦めてしまう阿兄小に、会場前列のオバぁが「あきらめるなっ!!。連れ戻せっ!!」(笑)
金城真次の芝居を観るのは2年ぶりでしたが、なんだか演技のステージが上がってますねぇ。彼の演技が強く印象に残る演目でした。
(4)時代舞踊劇「仲里節由来記」
神山のアヤー(伊良波冴子)は夫の死後、夫がヤンバルで産ませたハールー小(知花小百合)を探しだし、首里に呼び寄せました。
その日は神山の二人の娘の舞踊を楽しむ会が催され、若按司や親雲上達が集まっていました。そこへ、言葉も仕草も田舎娘丸出しのハールー小が現れます。
ハールー小は皆の笑いものになってしまいますが、試しに踊らせてみれば、その踊りは明らかに二人の姉を超えるものでした。
驚く舞台の上の人達。そして、もっと驚く会場のオバぁ達。ついさっきまで、ハールー小のヤンバル訛りをゲラゲラ笑ってたのに、「ハッサ、ハッサミヨーナ」(笑)
踊りに感心した若按司が、ハールー小に「欲しいものがあれば言いなさい」と。
ハールー小の答えは、
聞けば仲里や 花の本てもの
咲き出らば一枝 持たちたぼうれ
この歌詞が後に仲里節の一節となりました(仲里節由来記)。
これが分からんわけよね。仲里はハールーの故郷。そこに花が咲いたら一枝持ってきてってこと?。故郷を懐かしむのか?
言うておきますが、全編ウチナーグチの芝居を観て、私が理解できる言葉は1、2割。その口調や演技などで、なんとかあらすじを理解できてるレベル。最後にそんな難しいことを言われても。ねぇ(笑)