JUGEMテーマ:地域/ローカル
ハーバービュー通りから丘の道を歩き、城岳のガジュマルに着きました。
戦前、このガジュマル前には琉球競馬の馬場がありました。
この石像は琉球競馬に使われた琉球馬です。競うのは速さではなく型。上下動する馬の上で、騎手が一定の姿勢を保つ美しさを競うものです。そのあたり、梅崎晴光さんの名著「消えた琉球競馬」に詳しく紹介されています。
日本軍が沖縄に来て以来、重用されたのは大型の軍馬で、小型の琉球馬は見向きもされませんでした。ところが、脚の長い軍馬は各地の石畳道で転びまくったそうです。
(v^_^)v
ユーシッタイ、ユーシッタイ
ワンの言うこと聞かずにユーシッタイ♪
(©きいやま商店)
そしたら、日本軍は石畳を剥がしてしまい、砕いた珊瑚を敷いたんですね。沖縄の石畳道が失われた一つの理由です。腹の立つ。
馬場の話が長くなりました。丘の道に戻ります。
丘の道は現在の城岳小学校裏を通っていましたが、戦後の宅地開発により道路が碁盤の目に整備されてしまい、今、その痕跡はありません。
航空写真の5ヶ所に黄色のマークを付けました。私は今、城岳のガジュマル前、一番上のマークにいます。
所々に残っている小さな森は、城岳の丘の端っこ、つまり崖の上にあります。丘の道は、この小さな森に沿って、その内側を通っていたので、5つの黄色のマークを目安にすれば大きく逸れることはないでしょう。
城岳のガジュマル前から、壷川東交差点に向かう下り坂に入ります。
戦前まで、城岳や古波蔵の丘から崖下(国場川河川敷)に下りるには、人がやっと通れるよう道しかありませんでした。その葛折りの道が古波蔵の崖地には残っています。
だから、この下り坂は戦後、重機を用いて強引に通した道で、私のオンボロワゴンは雨の日、この急坂を登れません(笑)
この下り坂のどこかで、丘の道は左に逸れますが、その場所を特定するには、高い場所から眺めるのが一番。
フフフ。近くにこんなアパートを見つけました。二階建てのアパートですが、屋上に展望台のようなものがありますね。
展望させてもらおうじゃないですか(笑)
(続く)