それで、堰き止められた水たまりが外来魚の水族館状態に(笑)
ガーブ川は「川」とは呼ばれていても実際は排水路。ここの魚は諸々の化学物質によって汚染されてるので、泥を吐かせたら食べれるってものではありません。
外来魚が沖縄の生態系に悪影響を及ぼしていることは言うまでもなく、駆除の必要があるのですが、川に毒を撒くわけにもいかず、釣り上げたのでは追いつきません。
そこで、魚に詳しい美ら海水族館が画期的な実験を始めています。
ティラピアの稚魚(オス)は37〜38度の水温で育てると不妊化することが分かっていて、成魚になったらそれを大量に放流します。その成魚は川に縄張りを作り、メスと子づくりに励みます。ところが卵が受精しないので、当然、孵化もしないというもの。薬を使わないので水質は変わらず、遺伝子操作の必要もありません。ただ、稚魚を温めるだけ。
昨年から、実証実験が始まっていて、効果は上々だそうです。素晴らしいじゃないですか。さすがは美ら海水族館です。
そこで心配なのは、誰がそれを実施するかってこと。沖縄県はウリミバエを同じ方法で根絶させた経験がありますが、そちらは農業被害が深刻でしたからね。
生態系への影響を防ぐことを目的に、行政が外来魚の駆除に動くのか。動かないのか。
う〜む。