海野ハーリー

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    昨日はユッカヌヒー。沖縄の各地でハーリーが開催されました。

     

    糸満ハーレーに出かけるつもりが、台風の影響で延期。近場の南城市では、奥武島と海野(うみの)が開催で、馬天は延期。あまり訪ねたことが無い海野を選びました。

     

     

    海野は漁業の町で、数年前、ここの定置網にジンベイザメがかかったことがありました。毎週第三日曜日の魚セリには一般の人が参加でき、とれたての魚を安く買えるようです。

     

     

    次の写真は成人の部の予選。奥の赤い旗を回って、直進に移る場面です。

     

     

    左舷の5人が力を入れて漕ぎ、右舷の5人が力が抜けてる印象ですが、旗を周回した後、サバニを直進させるための動作だと思います。

     

     

     

    こちらは出番を待つサバニ。

     

     

    成人チームも子供チームも使うサバニは同じで、櫂の大きさが異なります。

     

    成人用と、

     

     

    子供用。ですから、スピードが全然違います。

     

     

     

    昼前に始まったハーリーは夕方まで続きます。そして、その後は各家庭で大宴会が始まるそうです。

     

    私は昨年、宮古島出身者の同窓会に混ぜてもらって、オトーリの洗礼を受けました。それはある集団の一員になるための儀式のようなものでした。

     

    沖縄の一軒家は、室内の大広間や広いベランダ、庭など、人が集まるためのスペースが確保されています。料理をこれでもかと用意し、初めての客であっても旧知の仲のように接してもらえます。

     

    旧正月であれ旧盆であれ、エイサーの夜であれ、ハーリーの夜であれ、ウチナーンチュはその日に人が集まることを第一に考えてる気がします。極論すれば、年中行事はそのためにあるのではないかと。

     

    ご馳走を食べ、シマーを飲みつつ、心の中で静かに子孫繁栄、五穀豊穣、無病息災を祈っているのではないかと。そしてそれらの祈願は、人が集まるほど、客が喜んでくれるほど成就すると考えているフシがあります。

     

    仮に私が海野のある家庭を訪ね、「あの〜、ハーリーを見学に来たナイチャーです」と言ったとしても、「おぉ、よく来てくれた」と招き入れてもらえる気がします。

     

     

    ハーリーが終わると沖縄は梅雨明け。楽しい季節がやってきました(^-^)/


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