明日、保育園が休園になれば、給食用の食材は不用で、配達もありません。開園するのなら、今日のうちに仕入れを始めないと、明日の配達に間に合いません。
この矛盾を解消するために、保育園とは「休園する場合、当日の給食メニューは翌日にスライドさせ、翌日配達する」と取り決めをしています。そして、翌日に配達を予定していた注文はキャンセルになります。
この原則は各保育園の調理師に概ね周知されていますが、中にはそれが頭に入ってない調理師もいて、ある保育園では、
調「明日が休園なら、明日の納品をキャンセルして、明後日からは通常通りでいいんじゃない?。ねっ、それが分かりやすいでしょ」
C「それはつまり、明日の仕入れをしろと言ってんの?、すんなと言ってんの?」
調「それは明日の朝にならないと分からないわよ」
C「じゃあ、仕入れはいつするの?」
調「あっ、そうか。じゃあ、どうする?」
また、ある保育園では、
調「もしもし、まだどうするか決まってないのよ」
C「と、言いますと?」
調「相手が自然の台風だから、どうなるかによって変わってくるでしょ」
C「どうなるかって、来るか来ないかの2通りじゃない。台風が来て休園になったら、どの日の注文をキャンセルするかを今日中に決めて下さい。来ないなら予定通り」
調「明日ではダメ?」
C「いいけど、それだと明後日の注文はキャンセルになるよ」
調「えっ?、どうして」
C「台風が来たから保育園は休みます。だけど貴方達は翌日の仕入れをしなさいって言うの?。暴風雨なのに」
調「あっ、そうか。じゃあ、どうする?」
また、相棒のAは、
A「あっ、Cさん。台風が来たらよ、市場に野菜が入らん訳よね。だから、明日の分も明後日の分も、今日仕入れておこ〜ね」
C「足りない心配ばかりしてるようだけど、余る心配はしないの?。台風が来たら必ずキャンセルが出るよ」
A「あっ、台風は逸れるってよ」
C「ば〜か。台風が来たら野菜が足らないって言っといて、余るだろって言ったら台風は逸れるんかい。俺はこの6年間、台風が来るたびに同じことを言ってるんだけど、覚えてる?」
A「アハハ、しょうらったかな」
ウチナーンチュには「場合分け」という概念が希薄で、物事を都合よく解釈する傾向があります。
今回の例だと、台風がやや逸れたと聞けば、もう台風は来ないと思いたい。だから、台風が来た時の相談が面倒くさくなるのよね。
まあね。どんな状況でも園児に昼ご飯をは食べさせなくてはいけないので、何とかするしかなく、結局は何とかなるのよ。だけど、備えあれば憂いなし。少しは考えろと言いたいわ。
これで台風が逸れたら、相棒Aなんか、私に向かって勝ち誇った顔をするんでしょうね。今からAのドヤ顔が目に浮かぶようでムカつくわぁ。