JUGEMテーマ:地域/ローカル
「そんなこと言わないよ」は、もちろん「そんなこと言っちゃダメ」と同じ。どちらも、ナイチでも沖縄でも使いますが、沖縄では前者が多数派です。
ある飲み会で。酔っ払った60代と70代のオジぃ二人が議論してたのは「お尻に突っ込むとすれば、キュウリとナスとどちらが気持が良いか」というもの。求めるものは刺激なのか優しさなのか(笑)
それを聞いていた50代のオバハンが、
「はぁ〜、そんなことしないよ。いい?。絶対しないよっ!!」
と。
ウケる私と「何をウケてんの?」の三人。
オバハンが真顔で反応したことにもウケるし、「そんなことしないよ」にもウケる(笑)
「そんなことしないよ」って、親が子供を叱るような言い方じゃないですか。つまり、相手がカクシタでないと使えません。それを「やんわりとたしなめる」かのように使うのがウチナーフィーリング。だから相手が先輩でも、まったく問題ありません。
今朝、コンニャク屋のオバハンとこんな話になりました。
コ「Kさんっているさ。可愛い小(ぐゎー)」
C「誰?」
コ「昨日も来てたさ」
C「はぁはぁ、あれがKさんか。市場に来て以来、初めて名前を聞いたな。確かに若くて可愛いな」
コ「でしょ。性格もいいし」
C「それがある時フッと我に返ると、ただのオバハンだったかと気づくわけよね(笑)」
コ「はぁ、そんなこと言わないよ。私も家に帰ったらオバぁだけど、市場では若いさ。だから背筋を伸ばしてシャキッとしようと思ってるさ。貴方だって同じでしょ」
C「まあ、そうやな」
コンニャク屋が私に「そんなこと言わないよ」と言うのなら、Kさんが若くて可愛いことの説明に入るべきところ、何で自分の背筋が伸びる話になるのか。
つまり、「そんなこと言わないよ」と言いながらも、積極的には否定してないということ。
これも今朝のこと。市場でタンナーファクルーの取り次ぎをしてるネェネェが、今月から30円値上げだと言うてました。
私が「ほぉ、新工場に移った記念の値上げかい。『設備を新しくしたら原価が上がるんかい』って伝えとけ」と言うと、
「ハ〜ッシ。そんなこと言わないよ」
それで丸玉製菓が値上げに踏み切ったワケを説明するのかと思えば、「ごめんね。その値段でいいの?。じゃあ仕入れとくね」と恐縮するネェネェ。
これは「え〜、そんな言わんとぉ」のフィーリング。
だから、ナイチから沖縄に来た人がウチナーンチュに「そんなこと言わないよ」と言われても、叱られたと思わなくていいです(^^)
ナイチャーにとって、ウチナーンチュはズケズケものを言う印象がありますが、それは必ずしも真意ではなく、ナイチとの言い回しの違い。
例えば、初対面のオヤジに「え〜、おまえ、何してる」と言われても、何をしているかを聞いてるのではないので、「はい、こんにちは」と明るく答えましょう。
これで終わると写真が無いので、投稿とは関係ないホリデーマーガリンの会社(浦添市西洲)と、
井戸(宜野湾市大山)の動画をどうぞ(^^)
前村渠樋川(メンダカリヒーガー)@宜野湾市大山 pic.twitter.com/4ud35kze9f
― 沖縄の風景 (@coralway39) April 18, 2019