JUGEMテーマ:地域/ローカル
保育園が某青果店を利用するメリットは、概ねこんなところです。
(1)食材から備品に至るまで、厨房で必要なモノは全て注文できる
(2)中央卸売市場と農連市場で、卸値の仕入れができる
(3)他の保育園の注文と合わせて、量をまとめた仕入れができる
(4)追加注文を配達直前まで受けてくれるし、配達時に気づいた注文漏れにも対応してくれる
もちろん、仕入れや配達に関わるサービス料はかかります。
大雑把に言うと、某青果店は上記の(2)と(3)により100円の商品を90円で仕入れ、そこにサービス料20円を乗せて110円で売ってます。つまり、某青果店はサービス料の半分を自分で補って、残り半分を顧客(保育園)にご負担いただいてるということ。
もっとも、調理師にとって便利なのは(1)と(4)ですから、それはそれでキチンと対応してます。
ところがですね。
中央卸売市場で青果物を仕入れ、農連市場で精肉や鮮魚、缶詰めなどを仕入れても、どちらにも無い商品がありまして、例えば、ヨーグルトや牛乳。それらはやむを得ずスーパーで仕入れます。
スーパーで仕入れると、上記(2)と(3)による顧客のメリットが失われ、サービス料の20円は全額顧客の負担になります。これは顧客にとっては(私にとっても)割高感があるのよねぇ。
顧客がヨーグルトや牛乳をネットスーパーで仕入れたら、間違い無くウチより安いでしょう。
さて「これをどうしゅるか?(笑)」
調理師と私の会話をお聞き下さい。
調「Cさん。ウチがネットスーパーで仕入れても問題無いの?」
C「えっ?。問題って何の?」
調「いやぁ、なんか。申し訳ないような」
C「便利なサービスがあれば遠慮なく使って。それに一業者が『他の業者を使うな』なんて言えるわけ無いじゃん」
調「あっ、そうかぁ。ありがとう」
C「ただし」
調「えっ?」
C「同じことを園長に言われたら、言うことが違ってくるから言わさんでよ」
調「それはどうして?」
C「相手が園長だと、某青果店を代表して応対することになるから、今とは立場が違うでしょ。『同じ男が言ってんのか?』みたいなことを言い出すはずよ(笑)」
調「じゃあ、どうしよう?」
C「そんなことになりそうだったら、『と、Cさんが言ってました』って、園長に言えばいいじゃん(笑)」
調「(^^)」
現場の仕事は合理的であればあるほど、上手くいきます。同じ商品を安く買うことに議論の余地はありません。
ところが、好き嫌いや損得で考えるのが経営者。この話を某青果店のオヤジが知ってしまうと、色々言い始めるでしょうね。「それはおかしい。こんな風に言ってみなさい」とかですね。そうなると、私はヤギさんの郵便状態になります。
それは馬鹿馬鹿しいので、オヤジに「不満はあるが、先方にそこまで言ってくれたのなら、それで良しとしよう」くらいは言わせないと。
私が園長と対峙することになれば、その結果をオヤジに報告せざるを得ず、『同じ男が言ってんのか?』みたいなことになりますってば。
だから、(園長には)「言わさんでよ」と(^^)