JUGEMテーマ:地域/ローカル
今年もムーチーの季節がやってきました。
ムーチーを食べる日は決まっていまして、旧暦の12月8日です。今年は1月2日がその日でした。
お正月の間にムーチーの日は終わってしまいましたが、それでも保育園ではムーチーを作ります。
ムーチーを蒸す時に、園内に充満するサンニンの匂い。あの懐かしく、幸せな空間でムーチーを沢山食べて、沖縄の厳しい寒さを乗り切ろうと(笑)
ムーチーは餅粉をこね、砂糖を混ぜて蒸します。砂糖は三温糖を使うことが多いようです。三温糖は甘さが強いので、その風味が餅と一体となって生かされます。
それでも、同じ味ばかりだと飽きてしまうので、色々な食材を組み合わせて、色と味に変化をつけます。
先ほどの写真のムーチーはカーサを開いてみると、かぼちゃのムーチーでした。
かぼちゃを煮て、ペースト状にしたものを餅に混ぜてこねるのですね。紫色のムーチーには紅芋(むらさき芋)粉が混ざっています。
その他にも、よもぎ、トーナチン、田芋、人参、ウコンなどを使います。
ムーチーを作るのが楽しいとか、ムーチーは美味しいとか、確かにその通りですが、私が思うに、ウチナーンチュはムーチーを食べると安心するのではないかと。
海外生活が長くなっても、ご飯や味噌汁を食べると安心します。ムーチーを食べた時の安心感はそれに似ているかもしれません。
私はムーチーを食べた時に「これがあれば生きていけるな」と思うことがあります。つまり、この世からお米が無くなったとしても、餅を主食にして生きていけるという安心感。
パンや芋にそれを感じたことは無いのよね。
(おまけ)
新しい種類のムーチー。こういうことが好きな保育士がいるんですよ(笑)