私達の祖先は海を渡ってやって来た

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    JUGEMテーマ:地域/ローカル

     

    私達の祖先が大陸から日本に入るルートは3つありました。ロシアからサハリンを経て北海道。朝鮮半島から対馬を経て九州。中国から琉球弧を経て九州。

     

    このうち琉球弧ルートは陸続きだったと考えられていました。ところが、琉球弧で人間が暮らした形跡は3万8千年前以降に限られていて、その時既に琉球弧は島々に分断されていたんです。

     

    陸続きで簡単に移動できたかと思いきや、最難関のルートだったんですね。

     

     

    例えば、台湾から与那国島へ渡る航路を考えてみましょう。

     

     

    台湾と与那国島は最短距離でも100キロ以上離れているので、台湾の海岸から与那国島は見えません。しかもそこは黒潮が流れる海。いったいどうやって渡ったんでしょう。

     

     

    数年前、国立科学博物館のプロジェクトチームが、丸木舟で台湾から与那国島に渡る実証実験を成功させました。

     

    それは、台湾の中部あたりから出航し、黒潮に流されつつ与那国島を目指す航海でした。

     

    次の写真は水平線に与那国島の島影を見つけた感動のシーン。

     

     

     

    GPSはもちろんコンパスも無い、乗員5人の知識と五感が頼りの航海でした。よくたどり着けたものだと思います。

     

     

    ところがねぇ。私達の祖先は島へ渡って、そこで子孫を残してるんですよ。子孫を残せるほどの人数が渡ったということは、少なくとも、数千人の規模だったのではないでしょうか。

     

    つまり、一か八かの航海ではなかったということ。そして、島と島との間を自由に行き来してたと思います。

     

    与那国島久部良のナーマ浜に到着した国立科学博物館のメンバーは、歓声を上げ、涙を流しましたが、私達の祖先はケロっとしてた気がします。


    3万8千年も前の人がね(^^)


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