郷に入っては郷に従え

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    JUGEMテーマ:地域/ローカル

     

    沖縄の古民家を購入して別荘にしたナイチャーがいました。海側に防風林のフクギがびっしりと植えられている集落でした。

     

     

    ところがそれでは海が見えません。海が見える別荘にしたいと考えたナイチャーは、無断でフクギを切ってしまったんです。

     

    自分の土地に植えられていたフクギですから、誰かに断るなんて意識はまったくナイチャーにはありませんでした。

     

    その年の夏、台風が集落を襲いました。これまでフクギに守られていた集落でしたが、ナイチャーが伐採した箇所から、海水を含んだ暴風雨が勢いを増して流れ込み、集落全域に甚大な被害をもたらす結果となりました。

     

     

    ナイチャーはフクギを切るべきではなかった。沖縄の自然の厳しさを知らず、フクギの役割さえも理解していなかった。

     

    それならば少なくとも伐採の前に集落の人達に相談をするべきだった。ところが、そのナイチャーにはそんな発想がありませんでした。

     

    ウチナーンチュが集落にナイチャーが入り込むことを嫌う理由がここにあります。それは排他主義などではなく、集落のルールを学ぼうとせず、守ろうともしないナイチャーを受け入れられないということ。当然ですよね。

     

     

    「私のモノをどうしようが私の勝手でしょ」などと当然のように口にする人が散見される昨今、そんな人は沖縄には住めないってことですね。

     

    郷に入っては郷に従え。それだけのことです。もちろんフクギの伐採に限った話ではありません。


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