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大山ターブックヮの営み(5)

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    JUGEMテーマ:地域/ローカル

    大山ターブックヮの5回目。このタイトルは、今日の投稿で一旦終わりです。

    大山ターブックヮは国道58号線と宜野湾バイパスに挟まれた場所にあります。ターブックヮを横切るには、畦道を歩くことになりますが、何ヶ所か、自転車やバイクなら通れる道があります。

    20110826201739_0.jpg

    このコンクリート製の道は水路を暗渠にしたもので、ターンムの収穫期には、この道で手押しの一輪車が大活躍します。


    ターブックヮの反対側へ用事があり、車を使いたい場合は迂回が必要です。不便と言えば不便ですが、車に乗ってるのですから、数分あれば目的地に到着できます。

    それが、今、こんなことになっています。大山ターブックヮの真ん中に広い道路を通そうとしているのです。

    20110826201823_0.jpg

    国道58号線と宜野湾バイパスを繋ぐ道ですが、いったいだれが望んだのでしょう。お役所が沖縄本島の地図を広げて「おっ、ここに道路が無いな。よし、造るか!」と考えたとしか思えません。


    「金は一年、土地は万年」という言葉があります。

    昭和30年に大山の隣の伊佐浜集落で、米軍基地の拡張に伴う土地の強制接収がありました。その時、米軍の銃剣とブルドーザーに立ち向かった農民のスローガンです。

    戦後間もない貧しい時期に田畑を奪われることは死活問題でした。補償の問題ではなく、とにかく土地を守る必要があったのです。

    結局、集落は焼き払われ、農民は田畑とともに住む場所も失いましたが、その時の闘争は、現在の基地拡張反対運動の原点とも言える出来事になりました。


    大山ターブックヮでは離農者が増えているためか、遊休地が目立ちます。広い道路が建設されるということは、土地を売った農家があったということです。

    もちろん、伊佐浜の闘争があった時代とは状況が異なりますし、部外者の私が軽々に口を挟める問題ではありませんが、「金は一年・・・」と言われた時代に比べると、お金のウェイトが増しているのでしょう。また、農業という職業に魅力が無くなっていることも一因だと思います。

    道路工事だけではなく、遊休地を埋め立てて宅地化する工事も進んでいます。

    20110826201854_0.jpg


    今、「金は一年、土地は万年」の意味を行政が理解しないと、このままでは大変なことになりそうです。

    沖縄の年中行事に欠かせない大山ターブックヮのターンムに比べて、この立派な道路はいったい何の役に立つのか。

    ここは都市部に残る貴重な農地です。

    役に立たない道路を作るお金があるのなら、農業振興に使うべきでしょう。行政が守る側に立たないことには、大山ターブックヮはすぐに消滅してしまいそうです。

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