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沖縄のマングース

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    100年前に、ハブ退治のために那覇市に放された10数匹のマングースが、今や推定3万匹に増え、沖縄本島全域に拡散しています。

    このマングース、困ったことにハブをほとんど捕食せず、鳥や小動物を次々に襲っています。

    沖縄本島は、大陸から分離されたままの島で、動植物固有種の宝庫です。

    長い間、沖縄の食物連鎖の頂点はハブでしたから、弱い動物は、ハブから逃れることだけを目的に進化してきました。

    そのため、いきなり現れたマングースにまったく抵抗できないのです。

    その上、マングースは数十匹の集団で生活し、エサを捕ってくる者、その間子供を守る者など、役割分担がで確立しているのだそうです。組織的な集団なのです。



    先日、羽田空港ハブ化が問題になった時、「羽田がハブなら、成田はマングースでいこうや。」と、お馬鹿なことを言って顰蹙をかった某県の知事がいましたが、沖縄では冗談になりません。

    沖縄県は、本島北部に境界線を引き、それ以北のマングースを駆除しようとしています。北端の辺戸岬から、南へ15kmのあたりです。

    マングースは10年程前に、この境界線を越えているのですが、新たな侵入を防ぎ、境界線以北のマングースを駆除する戦略です。ヤンバルクイナの生息域の南限は、辺戸岬から、南へ10kmのあたりですから、ギリギリの攻防です。

    昨年は、500匹余りのマングースを駆除したそうです。ここ数年、罠の数を増やしているのに、捕獲数が減っています。

    楽観的な見方をすれば、SFライン以北のマングースが減ってきている。

    悲観的な見方をすれば、罠に慣れてきているのでは、あるいは生息していない地域に罠を仕掛けているのでは、と心配になってきます。

    そもそも、本島全域に生息していたヤンバルクイナを北部に追いやったのは人間です。加えて、マングースを連れてきてしまったのです。マングースが捕食した数より、人間が交通事故で殺傷した数のほうが多い可能性もあります。

    負うべき責任は、明らかに、マングースより人間にあります。

    幸いなことに、ヤンバルクイナは、繁殖するために必要な数は生息しています。

    人間の責任で、なんとかして、マングースとヤンバルクイナの住み分けを実現しなければなりません。

    本島のマングースをすべて駆除することは、もはや無理です。毎年、500匹づつを駆除しても、3万匹に到達するには60年かかります。自然増がゼロとして60年です。

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