JUGEMテーマ:地域/ローカル
年末に、自家製のムーチーとジーマミ豆腐のお裾分けがありました。
いただける予定がなくても、何故か、どこからかいただけるのが、沖縄の良いところです。今年はNさんが、Yさんから沢山いただいたと、私に届けてくれました。
いやぁ、家庭的な味付けで、どちらも美味しかった!!
ムーチーは月桃の葉で包むので、カーサムーチーとも呼びます。漢字で書くと鬼餅です。
ん?
ムーチーは餅の訛りですから、単に「餅」でいいはず。なんで鬼餅なんだろう。そもそも、沖縄に鬼はいるのか?
鬼って、赤い顔で角が生えていて、虎の毛皮のパンツをはいている方のことですが、沖縄で、鬼にゆかりの物を見たことがありません。
強いて言えば、マジムンか?
マジムンは沖縄の悪霊ですが、色々なものに姿を変えるらしく、鬼ではないようです。キジムナーも近い気がしますが、鬼の親戚だったとしても、子供の鬼って感じです。
ムーチーは、旧暦12月8日(今年は元旦!!)の行事で、子供の健康を祈願します。子供が生まれて初めてのムーチーには、特に沢山作り、ご近所に配ったりするそうです。厄払いの意味もあるのでしょうが、やはり縁起物ですね。お菓子やケーキの無い時代、子供にとって、ムーチーの日は、待ちに待った日だったと思います。
で、なんで鬼なのか?
調べてみると、2分でわかりました。昔、鬼になってしまった兄に、妹が鉄(もしくは石)の混ざった重いムーチーを食べさせ、バランスを失った兄(鬼)が崖から落ちて死んだ。と。
うーん。だから鬼餅か?
信じられん!!
根拠は無いが、釈然としない!!
桃太郎や泣いた赤鬼の話と比べて、話に具体性が無く、信ぴょう性が薄い!!
毎日の生活の中に、まったく鬼が登場せず、話題にもならない!!
ウチナーグチで、鬼を何て言うんだろ。聞いたことが無い!!
沖縄に節分はない!!
もちろん今は、沖縄にも節分はあります。豆も売ってるし、巻き寿司も売ってます。だけど、それは本土から伝わった最近の行事で、そもそも沖縄の年中行事にはありませんでした。つまり、バレンタインデーみたいなものです。
学校で先生に「今日は節分です。皆さん家に帰ったら豆まきをしましょう。」と言われ、子供が豆を撒いていたとします。そんなことをしたらオバぁが現れて、「こらっ!!何してるっ!!食べ物を粗末にしてはダメ!!」と言いそうです。
節分が無いということは、鬼を追い払う必要も無かったことになります。
だから、沖縄には鬼はいなかった!!
じゃあ、さっきの兄妹の話は何だ?
正しく反論はできませんが、あの昔話の原作では鬼ではなくて、他のものだったのではないでしょうか。後になって、誰でもイメージしやすいように、沖縄芝居の脚本家か誰かが、鬼に書き換えたのではないか。と。
鬼をよくご存知のウチナーンチュの方、情報をおよせ下さい。