JUGEMテーマ:地域/ローカル
植栽に囲まれた風格ある沖縄民家は、八重瀬町の沖縄そばの店「屋宜家(やぎや)」です。
ひんぷんと、
母屋。
深いひさし。
堂々とした、典型的な沖縄民家です。
この建物は屋宜家の先代が、戦後、コツコツ自力で建築されたもので、2009年に国の登録有形文化財に指定されました。
沖縄では、やはり沖縄そばの店「しむじょう」(1861年)が指定を受けています。
本土では、東大の安田講堂(1925年)や、
大阪江戸堀の日本基督教団 大阪教会(1922年)などが登録有形文化財です。
他と比較すると、屋宜家が築60年で指定を受けたのは、やや早い気がします。
登録有形文化財の登録数一位は大阪府で514件、沖縄県は43位でわずか70件です。
沖縄は沖縄戦で歴史ある建築物のほぼすべてを失いましたから、築150年になる「しむじょう」の母屋が残っているのは奇跡です。ですから、屋宜家のような建物を少し早めに指定してくれないと、本当に何も無くなってしまうのです。
糸満からでも、南城からでも、本島南部を半周して、「さあ、那覇へ戻ろうか。」と思ったら、屋宜家はすぐその近くです。
「お昼ごはんに、ちょうどええやん!」な場所にあります。
「そばの写真を撮れ」とのご意見、ごもっともですが、この日は天気が悪く、写真うつりがもう一つでした。