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国場の散歩(17)一夜橋

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    JUGEMテーマ:地域/ローカル

    国場のすぐ近く、那覇市上間に一日橋という名の橋があります。そして、橋周辺の街を通称で一日橋と呼びます。東隣は南風原町です。

    20120313060728_0.jpg

    昔、一日橋が小さな橋だったころ、国場川の氾濫で橋が流されてしまいました。それを地域の住民が総出で、一日で架けなおしたことから、橋の名前がつけられたそうです。


    一日橋に関連して、ウチナーンチュの国場君が、こんなことを言いだしました。

    「Cさん(私)。『え〜っ、たった一日で?!』と驚くようでは困りますよ。」

    「はいはい。国場には、一晩のうちに架けなおした橋があって、それを一夜橋と呼ぶんでしょ。」

    「ちぇっ、その通りです。よくわかりましたね。」

    「タイトルのまんまじゃん。」

    「戦争中のことだそうです。」

    「だけど、焦ってやったから、すぐに流されてしまいましたとさ。」

    「・・・・・・。」

    「あっ、ごめんごめん。本当に流されちゃったんだ。で、この橋が一夜橋なのね。」

    20120313132804_0.jpg

    「違います。一夜橋はこのあたりに架けられていましたが、名前は残りませんでした。この橋は国場人道橋です。」

    「あらそう。すぐに流されちゃったからねぇ。だけど、なんでそんなに急いだの?」

    「軍の偉い人から命令されましたから。大砲を向こう岸へ運ぶためだったそうです。」

    「そんなことだろうな。で、すぐに流されちゃって、その偉い人は何て言ったの?」

    「『皆さん、がっかりすることはありません。また一晩で架けましょう。皆さんは、やればできるんです。』と言われたそうです。」

    「え〜〜っ、バカじゃないの?」

    「国場の先輩たちも、皆さんそう思われたそうです。だから、誰も一夜橋とは呼びたくなかったんです。」

    「そりゃあそうだろうな。橋を渡るたびにムカつくもんな。それって、本当の話?」

    「本当の話です。」

    「ふ〜ん。なんかしんみりする話だな。」

    国場君は橋の上から国場川に石を投げていました。「ポチャ」

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