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いいくんじょーやっさー

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    JUGEMテーマ:地域/ローカル

    ウチナーンチュに「いいくんじょーやっさー」と言われて、「いい根性してるねぇ」だと思ったら、それは間違いです。

    そもそもウチナーンチュは「いいくんじょーやっさー」などと言いません。それは、「くんじょー」=「根性」ではないからです。

    標準語で「性根(しょうね)」という言葉がありますが、「くんじょー」はそんな語感です。「性根を叩き直す」、「性根がなっていない」などと、否定的な使い方をします。同じように、ウチナーグチの「くんじょー」は、役人根性とか貧乏根性などと使う時の「根性」で、褒める時には使えません。

    だから、「くんじょー」=「根性」と勘違いしたナイチャーが「いいくんじょーしてるねぇ」などと知ったかぶりを言うと、ウチナーンチュに笑われます。

    そして、ここからが困った問題なのです。

    沖縄の高校生(若い人)はウチナーグチを理解していないので、「いいくんじょーやっさー」と言いそうです。その時に使う「くんじょー」は、標準語の「根性」を単に沖縄訛りにしているだけなんです。だから、ウチナーグチとしては間違いですが、標準語の意味としては合っています。


    もう一つ例をあげます。

    沖縄の高校生が「にぎんどー」と言ったら、ナイチャーの私は「逃げるぞー」と理解します。ところが、ウチナーグチに「逃げる」なんて言葉は無いので、「にぎんどー」は間違いです。ウチナーグチで「逃げる」は「ひんぎゆん」です。

    その高校生は「にぎんどー」をウチナーグチと思って使っているかもしれませんが、単に標準語を沖縄訛りにしただけなんです。

    だからこれも、ウチナーグチとしては間違いだけど、標準語の意味としては合っています。

    もし、年配のウチナーンチュが「おいっ、ひんぎるぞ!!」と言ったら、ウチナーグチの「ひんぎる」の意味を正しく理解した上で、わざとナイチ風に言ってるので、これは一種のジョークですから、ナイチャーの私は笑う場面です。


    沖縄の高校生にウチナーグチが伝承されていないことは確かで、ウチナーグチが衰退している一つの要因です。加えて、高校生が標準語を吸収する力が強く、それを普通に使います。その言葉がウチナーグチとしては誤りでも、標準語の単なる訛りと看做せば、意味は合っていて、そのことが、ウチナーグチの衰退を更に加速させているように思います。

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