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八重山日報は石垣市に本社を置く新聞社です。発行部数6,000部!!
琉球新報や沖縄タイムスが約20万部ですから、その1/30。まぁ、弱小新聞社ですね。もっとも読売新聞が1,000万部ですから、新報やタイムスは、その1/50とも言えます。
八重山には八重山毎日新聞(16,000部)もありますから、八重山地区では合計4紙が読まれていることになります。
新聞のスタンスを知るためには、同じ事件を各社がどんな論調で記事にしているかを比べればわかります。昨年から継続中の八重山教科書問題では、新報、タイムス、八重山毎日は左の立場にありましたが、八重山日報は中道からやや右の立場をとりました。
3社VS1社、416,000部VS6,000部の勝負が繰り広げられていたわけです。
石垣市は長い間革新地盤でしたが、2年前に保守系の中山市長が誕生しました。中学公民教科書が革新系の推す東京書籍から保守系の推す育鵬社に変わったのは、そうした背景もあったのです。
昨年秋頃、教科書問題はクライマックスを迎えましたが、左3社が連日大見出しで1面トップにこの問題を掲載し、ちょっとしたことにも狂喜乱舞の様相でしたが、そんな中、八重山日報の事実を正確に伝えようとする姿勢に、私は好感がもてました。
石垣市と与那国町は育鵬社版公民教科書の無償供与を受け、竹富町は東京書籍の教科書を有償で購入し、それぞれ、今月から中学校の授業で使用しています。また、東京書籍の使用を求めて、石垣市の保護者とその子供が仮処分申請した事案は、那覇地裁がそれを却下し、教科書問題はほぼ勝負アリの状況にあります。
弱小八重山日報はその存在感を充分に示したわけです。
(続く)