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「ラフテー」と「らふてえ」(2)

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    JUGEMテーマ:地域/ローカル

    ラフテー創作に至る経緯は、料理評論家古波蔵保好さんの本にあります。「美栄」の創業者は保好さんの妹さんだそうです。

    話は逸れますが、すばるさんが前回沖縄にいらした際、金城町石畳道の近くで、識名坂(シチナンダビラ)の標識を見た瞬間、

    あっ!!知ってる名前だ!!

    古波蔵保好さんの本にあったはず!!

    妹さんのおとむらいだったはず!!

    識名坂を歩いたはず〜!!

    と、ここまで、0.02秒で思い出したんですね。大切な本を繰り返し読むって、こういうことでなんですよ。つまり。


    ブログ読者への営業活動を終え(笑)、話を元に戻します。

    「いや違う、ラフテーは私のばあちゃんや、ひいばあちゃんの時代からあったはず。」と若いウチナーンチュが思ってるのが「らふてえ」。

    保好さんが妹さんの料亭にやってきて、「ありゃりゃ、らふてえがこんななってる!!」と驚いたそうですから、「ラフテー」と「らふてえ」は違うんですね。


    「らふてえ」は庶民の保存食だったようです。だから、冊封使へ提供する料理には出てこなかったんですね。

    豚のモモ肉の塊を鍋に投げ込み、カマドを弱火にして煮ると、豚肉から脂が滲み出て、ついに、脂で豚肉をグツグツ煮てる感じになります。そこへ、醤油と氷砂糖を加え、半日煮続けるのですね。カマドに強火、弱火のスイッチは無いので、お母さんはつきっきりだったそうです。

    すると、できあがりは、見た目チャーシューの塊みたいなものになります。それを端から包丁でスライスして、そのまま食べたり、野菜と合わせて炒めて食べたそうです。

    で、「らふてえ」の鍋を風通しの良い所へ吊り下げておくと、脂が白く固まり、「らふてえ」が見えなくなります。だから、脂に守られた豚肉が傷まないのですねぇ。そして、食べる時には、白い脂をかきわけて、「らふてえ」を取り出すのです。

    さすがですねぇ。どうすれば食べ物が傷まないか、色々な工夫があったってことです。

    で、私は「らふてえ」を食べてみたいのですが、どうしたら良いのか。

    よっし、やってミルカ!!

    弱火でグツグツ煮ればいいわけだもんな。カマドじゃないし。


    (終わり)


    コメント
    古波蔵保好の「沖縄物語」が1981年、
    「料理沖縄物語」は1983年に出版されている、とは、いま奥付を見ました。
    どちらも沖縄へ行くようになってから古書店で買っています。いまはもう無い、大道の曉書房、いいお店でした。
    ほんとに好きで何回でも読むので、シチナンダビラも覚えていたのですね。

    もう一冊、2010年に出た、与那原恵の「「わたぶんぶん−わたしの料理沖縄物語」があります。
    与那原の母方の祖父、南風原なにがしという人の3番目の夫人が古波蔵保好の妹で、料亭「美栄」の創始者、登美だったという関係、つまり保好さんは大伯父だということでつけた本の名らしい。(ごたごたした文章ですな)
    この本はこの本で面白いです。

    保好さんの本で読んだ「らふてぇ」、火鉢でゆっくり焼いてヤマモモの塩漬けを一粒添えるという「るくじゅう(発酵させた豆腐)」、暑い日盛りに訪ねて来た人に、やおら火を焚きつけて振る舞う熱いお茶と熱い「うむくじあんだーぎー」のこと、なんかが私の頭の中を漂っております。

    らふてぇの成功を祈る!
    そうか、与那原恵さんと古波蔵保好さんは親戚なのか。知らなんだ。

    那覇の古本屋「ちはや書房」は行かれました?
    人気店ですが、交通の便悪し
    那覇市若狭3-2-29(月曜定休)

    もう一軒は「ガラクタ文庫」
    モノレール奥武山公園駅から、駅直結の歩道橋を小禄本通りへ下りると店の前
    那覇市鏡原町1-68(日曜定休)

    暁書房含めて、かつてのトップ3でした。
    • coralway
    • 2012/06/26 4:04 AM
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