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世替わりや、世替わりや(3)

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    JUGEMテーマ:地域/ローカル

    先日観た、沖縄芝居のあらすじです。

    1879年、日本政府は琉球王朝に首里城明け渡しを求め、琉球を沖縄県と定めました。(琉球処分、廃藩置県)

    その時代に生きた士族と農民がこの芝居の主人公です。

    中城の豪農である大門(ウフジョー)の主(写真奥)は息子の亀寿(カミジャー)を下級士族(サムレー)の娘と結婚させたいのですが、身分の違いから、娘の両親に反対されています。

    そのため、大門の主は、なんとか士族の地位を手に入れたいと考えています。

    一方、上級士族で中城の地頭、奥間親方(写真手前)は息子の樽金(タルガニー)が公金を横領したことに気付き、その穴埋めに、大門の主に対して上納の倍増を求めます。

    ここで、両者のオモワクが一致するのですね。上納を倍増してくれれば、士族の地位を与えると。

    20130226172603_0.jpg


    廃藩置県が行われたのですから、士族はその地位を失うことになります。

    もちろん、奥間親方はそれを知っていて嘘をついているのですが、大門の主はそれに気付きません。

    大門の主は、琉球王朝が消滅したことは理解しているので、多少は疑問に感じるものの、「そうか、大日本帝国の士族になれるんだな。」と納得します。


    この芝居は喜劇です。大門の主が何かを言うたび、会場の笑い声を誘います。権力にダマされて、こいつ、何もわかっとらんな、と。

    ストレートに言ってしまえば、ウチナーンチュの自虐的な笑いです。

    琉球世、大和世、戦世、アメリカ世、そしてヤマト世。

    時の権力者に騙されながらも、なんとか生きてきたウチナーンチュの姿を大門の主に重ね合わせているのですね。


    それを笑い飛ばせるほど、ウチナーンチュに余裕ができたとも言えるし、未だに騙され続けていて、笑ってる場合かとも言えますね。


    結局、大門の主は士族にはなれませんでしたが、息子の亀寿は元士族の娘と結ばれ、芝居はハッピーエンドとなりました。唐船ドーイが流れ、ステージではカチャーシーが始まりました。

    その時です。舞台は暗転し、航空機の爆音が響きました。

    これは大和世に続く戦世の暗示なんだろうな、と思って観ていたら、舞台中央にいた村娘が、

    「あっ!!オスプレイ!!」

    これは、ウケました。

    (続く)


    コメント
    勝連城下の村娘(ザバヨミ)(笑)は
    毎日「あい、オスプレイだね」と見上げております( ̄。 ̄;)
    • ☆しいたけ
    • 2013/02/27 11:01 AM
    オスプレイ、勝連上空を飛んでますか。

    グスクの上から石でも投げて、「あっち行け!!」と言っといて下さいね(笑)

    • coralway
    • 2013/02/27 11:42 AM
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