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聞得大君の御新下り(備忘メモ)

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    聞得大君の御新下りは、概ね、以下の行程で行われたようです。

    (聞得大君御殿を出発)
    早朝、大君は多数のノロや女官を従え、御殿を出発。首里城正殿、園比屋武御嶽を参拝し、一行は与那原へ向かう。

    大君は白馬に乗り、道中、ノロらは琉球古謡「クェーナ」を謡う。


    (与那原浜に到着)
    与那原浜の仮屋で、大里南風原ノロや神女らの出迎えを受ける。ノロや神女たちは斎戒沐浴し、髪を後ろに垂らし白い神衣の精進姿。

    大君は御殿山の拝所で御水撫で(ウビーナディー)を受け、親川(ウャガー)で手を清め口をすすぐ。仮屋の前ではノロや神女がクェーナを謡い舞う。


    (佐敷、知念)
    午後3時頃与那原浜を出発した一行は、大里南風原ノロらの案内で斎場御嶽へ向かう。

    佐敷と知念の境で、知念玉城ノロや神女らの出迎えを受ける。途中の急坂で、大君は馬から籠に乗り換え、午後9時頃斎場御嶽に到着。


    (斎場御嶽に到着)
    斎場御嶽前に築かれた仮御殿で小休憩。

    仮御殿は国頭のサバクイにより建設された。また、久高島から白砂が運びこまれ式典会場に敷き詰められた。それら式典の準備には半年を要した。


    (式典の始まり)
    午後10時頃、久高島久高ノロが白馬に乗って到着し、知念玉城ノロらが出迎える。

    総勢70余名のノロ、神女らが揃ったところで、仮御殿を出た大君は、一行を従えて大庫裡(ウフグーイ)に向かう。ノロらはクェーナを謡う。


    (三殿巡祭)
    一行は、大庫裡、寄満(ユインチ)、三庫裡(サングーイ)の順に御願を行い、大庫裡に戻る。


    (本儀式)
    大庫裡で行われる本儀式の司祭は久高島久高ノロ。進行役は知念玉城ノロ。

    上座に大君が座りノロらが円座を組む。久高島外間ノロが大君の頭上に王冠を載せ、神女たちが総立ちしクェーナを謡う。

    (略)

    午前3時頃に儀式が終わり、大君は仮御殿に入る。金屏風を立て、黄金枕をおいた部屋に休み、神を迎える(聖婚が成立する)。


    (式典の終了)
    翌朝の日の出を拝し知念玉城ノロの進行で、久高島久高ノロが掌典し、クェーナを斉唱し儀式を終了する


    (聞得大君御殿へ帰着)
    正午ごろ玉城グスク、受水・走水、ミントングスクを廻り、夜遅くに聞得大君御殿に帰着する。


    私はこれまで何度か、斎場御嶽を訪ねています。御嶽の中で、霊的な何かを感じることがありました。胸騒ぎがするような、この場にいてはいけないような感覚です。

    御嶽の雰囲気から、神の存在を感じ取っているのかなと、これまで漠然と考えていましたが、どうやらそれは違いますね。

    私が感じていたのは、神の存在ではなく、人の気配でした。それは、私が立っているその場所で、クェーナを謡ったノロたちの気配だったのでしょう。

    もちろん、私には神の存在やノロの気配を感じる能力はありません。錯覚だとしても、そう考えるとしっくりくるということです。


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