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来週火曜日に任期を終える仲井真知事が、沖縄防衛局の提出した辺野古の工事変更申請を、昨日、承認しました。
知事選に大差で敗れ、辺野古移設反対の民意が示されたにもかかわらず、任期終了直前に工事を進める申請を承認するなんて、なんともわからない人です。
承認の理由は、「法的瑕疵の無い申請は承認せざるを得ない」というもの。昨年末、辺野古埋め立て申請を承認した際も、同じ事を言ってました。
知事選で、それではダメだってことを県民に示されたばかりです。ボケてしまったのか、政府に弱みでも握られてるのか、これでは悪口の一つも言いたくなります。
「あほやな。」で終わりにしたいところですが、そうはいかないのが沖縄の政治情勢です。
仲井真さんを支持する側は、「知事は任期の最後まで、立派にその役割を果たした。」と考えています。
ところが、仲井真さんを支持する側にも、工事変更申請を承認せず、翁長さんに任せるべきだとする声があります。
つまり、翁長さんは、法的瑕疵が無い申請を承認せざるを得ないだろうということ。辺野古移設反対を訴えて当選した翁長氏が、工事変更法申請を承認したとすれば、とたんに公約違反ですからね。
一方、翁長氏を支持する側は、工事変更申請は翁長さんに任せるべきだと訴えています。当然ですよね。
しかし、工事の変更申請に法的瑕疵が無いとすれば、不承認とするにも、保留とするにも、それ相応の理由が必要です。
それを翁長さんがどう説明するのか。簡単な問題ではありません。
さて、今回の工事変更申請は3件提出されています。そのうち2件を、昨日、仲井真さんが承認し、残る1件を審査中です。
仲井真さんが、来週の二日間で、承認するのか、保留して翁長さんに任せるのか。もし保留するようなら、仲井真さんって人はかなりの意地悪ですよね。
私は、意地悪に保留すると思います。
そして、水曜日。翁長さんが知事に就任した直後から、工事変更申請をどうするのか、報道機関の質問が集中するでしょう。
翁長さんはどう答えるのか。
「私は辺野古移設反対を公約した。昨年の埋め立て申請の承認手続きを精査するまでは、工事変更申請を承認するわけにはいきません。」
と、言ってほしい。
もし、
「法的瑕疵の無い申請は承認せざるを得ない」
などと口にしたら、沖縄はひっくり返りますよ。