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壺屋の焼物博物館の裏に小さな坂道があります。
坂道の名前は「てんぷら坂」。
坂に沿って小さな丘があります。沖縄戦の直前、壺屋の住民がそこに防空壕を掘りしました。数ヶ所の入口を持つ壕は内部では繋がっており、千人もの住民が避難できたそうです。
戦後、防空壕の入口を利用したてんぷら屋が立ち並び、以降、この坂道をてんぷら坂と呼ぶようになりました。物不足の折、てんぷら油には米軍から盗んだ機械油を使ったそうです。
身体が吸収できない油はインガンダルマと同じ。それでもてんぷらはよく売れたんですね。インガンダルマって何?な方は、過去の投稿をどうぞ。こちらから
坂道を登ると直進と左折に道が分かれます。
左へ曲がると桜坂中通り。映画「てぃだかんかん」で、岡村隆史さんがここを駆け抜けましたね。
てんぷら坂を真っ直ぐ進むと、食堂「てんぷら坂」の前に出ます。
そこを右折すると、
やがて下り坂になり(振り向いた写真)、
壺屋やちむん通りに出ます。
もう一度、桜坂中通りに戻ります。
こちらはおでんの「悦ちゃん」。ウチナーンチュはもちろん、沖縄好きのナイチャーにも名前が知られていますね。
少し進むと、ローゼル川田さんの「琉球風画帖”夢うつつ”」に描かれたスナック街に入ります。
桜坂のこうした風景が絵になるのは、青い海とはまた違う、「いかにも沖縄」な風景だからでしょう。
昼と夜でまったく異なる雰囲気が魅力です。いや、魅力と言うより魅惑。その風景の中に立ってみたくなりますね。
で、立ってみました(笑)。
ローゼル川田さんの水彩画と微妙に角度が異なりますね。几帳面な私はいやなんですよね、こういうの。あと1メートル右に寄ればバッチリなのに。
ところが、それを邪魔するヤツがねぇ、いるんですよ。
こいつです。
なんだこりゃ〜!?。でしょ。
これは右手のお宅の駐車場です。
そして、やちむん通りを歩いても、そのお宅が。
いかにも、那覇市が目指す都市景観ですねぇ(笑)。
あっ、そうそう。先ほどの悦ちゃんとスナック街の間に、左へ入る路地があります。
ここはディープな桜坂でも、さらにディープなゾーンです。
ようこそ魅惑のゲイの世界へ(笑)。