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糸数村獅子、カマンカジ、糸数樋川(1)

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    南城市の糸数集落に来ています。

    古くからの集落に必ずいるのがこいつ。



    昔、糸数集落に住む男性が、フーチゲーシの村獅子四体を彫り、集落の各入口に配置しました。

    こいつはそのうちの一体で、集落の南口に立っています。



    昔はキリッとした男前でしたが、寄る年波には勝てず、体型もメタボです。




    私は集落を散歩する際に、そこの村獅子に「はい、ちょっとお邪魔しますよ。」と挨拶する意識があります。

    ところが最近、少し気に入らないことがあります。どの集落も口を揃えて村獅子に救われたと言うが、それはホンマかいなということ。

    火事が多かったのがピタッとやんだとか、疫病が流行ってたのに全員が治癒したとかですね。

    糸数集落の場合は、赤ん坊の死亡率が高かったところ、獅子のおかげで、みんな元気に育つようになったと。

    これが、ど〜も嘘くさい。


    私は、何十ヶ所も村獅子を訪ね歩いているのですから、たまには、

    「干ばつが何年も続くので村獅子を彫ったけど、ちっとも雨は降りませんでした。この役立たずっ!!」

    みたいな獅子が、いても良さそうなものです。

    集落の伝承は、その集落にとって良い話になりがちです。役所の文化財課の皆さんは、それを鵜呑みにせず、獅子が彫られた時代背景を、きちんと調べて欲しいものです。


    さて、村獅子に挨拶が終わりましたので、井戸に向かいましょう。


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