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白梅学徒隊の4ヶ月(2) 国場駅

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    1945年3月6日の正午。第二高女の学徒達は軽便鉄道国場駅に集まりました。徒歩で東風平へ向かい、東風平国民学校に駐留している衛生看護教育隊で、看護研修を受けるのです。

    国場駅は、現在の国場十字路から那覇に向かって二つ目の信号を左折したあたり。私の自宅から目と鼻の先。バイクで2分です。


    C「東風平に行くのはやめなさい。」

    生「え〜っと、どちら様でしょうか。」

    C「あと一ヶ月もしないうちに、アメリカは読谷に上陸するの。その前に、家族と一緒に山原へ逃げなさい。」

    生「何を言ってるんですか。もうすぐ連合艦隊が沖縄に来ます。そしたら、アメリカは退散して、沖縄に上陸なんてできません。」

    C「連合艦隊はもういないよ。大和だけが残っていて、確かに沖縄を助けに来るんだけど、途中で沈められてしまうの。」



    生「大和は絶対に沈みません。私達、看護婦になるんです。国際条約で病院は攻撃できないことになってます。」

    C「後方支援部隊は安全だとか、馬鹿なことを言う首相をおじさんは知ってるけど、安全なわけがない。艦砲射撃や空襲を受けるし、アメリカが上陸したら、もっと危なくなる。」

    生「変な人。もうあっちに行って下さい。」

    C「貴女達は病院壕で、沢山の命を助けることになるんだけど、日本軍は壕を守り切れないよ。」

    生「動けない患者さんをどうするんですか。」

    C「青酸カリを渡すことになる。」

    生「そんなぁ〜。治療した患者さんを殺せるわけがありませんよ。」

    C「それだけじゃなくて、病院は解散して、貴女達は敵の真ん中で放ったらかしにされてしまうの。」

    生「日本軍が私達を守ってくれないっておっしゃるんですか?」

    C「守らない。その時には逃げ場が無いから、今のうちに逃げなさい。今なら間に合うから。」

    先生「さあ、出発するわよ。みんな整列しなさい。」

    生「じゃあ、おじさん、さようなら。」

    (続く)


    コメント
    ホント、涙出る。未来から会いに行って、やんばるに逃げろって言いたくなります・・・。
    • やまねこ
    • 2015/08/07 1:24 PM
    やまねこさん

    何を言っても聞いてくれませんでした(泣)

    • coralway
    • 2015/08/07 6:00 PM
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