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新北風と真南風

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    JUGEMテーマ:地域/ローカル

    昨日の投稿に関連して、方角の話です。



    沖縄では、秋から冬にかけては北東から、春から夏にかけては南西から、季節風が吹きます。

    自宅近くの上間集落の地図がこちら。



    スージの通る方向が右下(南東)から左上(北西)になっていることがわかります。

    スージに面して家屋が建っていますから、家屋の表が南西を、裏が北東を向きます。

    つまり、暑い夏には南西からの風が屋内を吹き抜けるように、寒い冬には北東からの風が屋内に入らないように、家屋が配置されているということ。

    これは上間集落に限りません。もちろん例外はありますが、古くからのスージが残る集落では、概ね、スージは南東から北西に通っています。

    また、集落の立地は北東から南西に向かって緩やか傾斜していることが望ましく、上間集落は理想的です。より一層、南西からの風を受けやすく、北東からの風を遮りやすくなります。

    沖縄の集落形成と家屋の配置に、季節風が深く関わっていたことがわかります。


    沖縄では冬の季節風をニシ(またはミーニシ)と呼び、夏の季節風をハエ(またはマハエ)と呼びます。

    時計の文字盤で12時を北、6時を南とすれば、ニシは1時でハエは7時になり、磁石が示す南北とは異なります。これを民俗方位と呼ぶそうです。季節風で決まる沖縄ならではの方位です。

    そこに無理やり磁石で決まる方位を当てはめようとするので、ニシが北、ハエが南になってしまいます。更に、無理に漢字をあてるので、ミーニシは新北風、マハエは真南風となります。


    ですから、

    「沖縄では北をニシと呼ぶそうですが、変ですよね」

    と問われれば、

    「ニシは冬の季節風が吹く方角で、北ではありません」

    と答えるしかなく、

    「新北風のどこをどう読めばミーニシになるんですか」

    と問われれば、

    「ミーニシでは意味が分からないでしょうから、新北風と書いてます」

    と答えるしかありません。


    民俗方位で何不自由なく生活してきたのに、全国標準に合わせようとするから、整合性がとれなくなるってことですよねぇ。


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