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南風原君の憂鬱

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    JUGEMテーマ:地域/ローカル

    宜野湾アジアビルの隣地は空き地になっていて、雑草が生い茂っています。

    ビル玄関横の喫煙小屋で同僚の南風原(はえばる←仮名です)君と休憩中のこと。

    草むらを鋭く睨んだ南風原君、「ここにはハブがいますよ。」と断言しました。

    「オニヒトデだね。」と私。

    「本当にそうですよ。」と南風原君。


    この会話には説明が必要です。

    ある日のこと、南風原君が「オニヒトデは可哀想だ。」と言いはじめて、「何で?」と聞く私に。

    「以前の沖縄には、オニヒトデが一生かかっても食いきれないほどのサンゴがあったんです。つまり、食べ放題だったんですよ。それが人間のせいで、どんどんサンゴが少なくなって、オニヒトデはその場所に集まってくるしかないんですよ。それをオニヒトデの異常繁殖だなんてひどい話です。」

    南風原君の怒りはおさまりません。

    「オニヒトデだって何万個も生まれる卵の中から、ほんの数匹が生き残っているんです。それを一方的に悪者扱いして駆除するなんて。人間はどれだけ偉いんでしょう。」

    「なるほど。」

    ということがありました。


    「ここにはハブがいますよ。」と呟く南風原君の胸中は、「ハブもオニヒトデと同じ境遇だな。」と思っているはずです。

    それで、冒頭の会話になったのです。

    私は沖縄に来て1年、ハブに会ったことはありません。

    ウチナーンチュによると、「草むらや石垣に、まだまだいるはず。」とのこと。

    都市化によって住処をどんどん奪われ、生け捕りにされたハブは観光施設でマングースと無理やり決闘させられたりで、考えてみれば、ハブも大変です。

    本来、南風原君の感覚が普通なのでしょう。

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