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対馬丸から生還したオジぃ

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    JUGEMテーマ:地域/ローカル


    ここは那覇市樋川の某所にある、某青果店の駐車場です。



    半年ほど前、この駐車場に知らない車が駐車していたので、クソ忙しい中、私は車の持ち主を待ったのでした。


    数分後に現れたオジぃが、自分はこの駐車場の主(ぬし)だと言い、

    「ワーの土地にワーが停めて何が悪いっ!!」

    などとボケたことを言うので喧嘩になりました。(その日の投稿はこちら

    そして私が、

    「ボケてもいいけど、もう少し穏やかにボケなさい」

    と言うと、オジぃはますます腹を立て、某青果店のお父さんに「お前んとこの従業員はなんだっ!!」と告げ口したのでありました。


    お父さんが、

    「あれは私の幼なじみだから、頼むから仲良くしてくれ」

    と言うので、以降、関係修復をはかることとし、今では、オジぃが駐車料の集金に来た時には、

    C「おっ、現れたなクソジジぃ」

    オ「なんだお前、まだいたのか」

    と、親しく会話する間柄です。


    数日前、何かのハズミで、お父さんとそのオジぃの話になりました。

    父「あれはな。対馬丸の生還者なんだよ」

    C「えっ?、そうなんですか」

    父「私も同じ船団の別の船に乗ってたんだよ」

    C「それも知らなかったなぁ。で、あのオジぃはどこに流れ着いたんですか?」

    父「鹿児島の大隅半島。海に浸かりっぱなしだったから、生きてはいても身体は死体のようだったらしいよ」

    C「ほ〜。奄美や本島に漂着した話は聞いたけど、鹿児島は初めてだな」

    父「あれは全然泳げないから助かったんだよ。丸太か何かに身体をくくりつけて、とにかく大人しくしてたらしい」

    C「それで、うまく大隅半島に引っかかったのね」

    父「私もあれも14歳の時だ」


    「なんやぁ、それを早く言えよぉ」って話です。今後、あのオジぃには一目も二目も置かざるをえません。

    もう少し、優しくしてやっても良かったかなと思っていたら、昨日のこと。偶然、道路をほうきで掃いてるオジぃを見かけました。おそらくオジぃの自宅前なのでしょう。

    バイクから手を振り小さく会釈した私に、オジぃは「おっ!?」って顔になり、ニコニコと手を振り返したのでありました。


    コメント
    オジぃと笑顔の関係になってよかったですね。

    それと、お知らせです。
     戦後沖縄の写真を米国で収集している
    「琉米歴史研究会」の「笑顔が戻った日〜戦後写真展in中城」が、
    6日(日)まで中城村 吉の浦にある「中城村護佐丸歴史資料図書館」で
    開催されています。(時間 午前10時〜午後5時・入場無料)
    戦後まもない沖縄の各地の風景を米兵たちが個々に撮影した写真を米国で収集した写真展です。
    Cさん 一見の価値ある写真展だと思います。
    • へそまがり
    • 2016/11/04 4:26 PM
    写真展が開催されていることは知ってましたが、6日まででしたか。

    ありがとうございます。今週末に行かないと。
    • coralway
    • 2016/11/04 5:35 PM
    鹿児島に流れついた話は初めてです。
    それほど体験が語られていないのですね。
    海に浸かったままだと体がふやけて穴があちこち開くほどの重傷だったはずです。
    フカにやられなかったのも幸い。
    日本兵の間ではイカダを作れば海流に乗って本土に行けると信じられていました。
    しかしイカダで脱出した話は知りません。
    脱出したのはサバニばかりで140人位です。
    鹿児島についても憲兵がついて沈没した事を口止めをされていたでしょう。
    実家へは葉書で無事を知らせただけなのかもしれません。
    鹿児島へ到着後は暫く入院加療し、その後はどうしたのでしょうね。
    沈没の話を自分の口から語らない人には、沈没の話を聞いてはいけないのでしょう。
    • 阪神
    • 2016/11/06 8:52 AM
    以前会った生還者は、事件について家族にも一言も語ることはないそうです。

    おそらく、毎日のように思い出し、夢にも見ると思いますが、それを口にしないメンタリティがどのようなものなのか。

    ちょっと想像できません。
    • coralway
    • 2016/11/06 10:44 PM
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