<< 久高島の散歩(3) 久高殿と外間殿 | main | まるで子供の喧嘩 >>

久高島の散歩(4) 島の所有者

0

    JUGEMテーマ:地域/ローカル


    久高島は全てがムラの土地で、個人の所有地はありません。 先祖代々、島に暮らす人やその配偶者には、ムラから土地が無償で貸与されてきました。

    新たに、久高島での生活を望む人は、まず、島で3年暮らすことを求められます。その後、ムラが(島民と)認めれば土地が貸与され、そこに家を建てることができるということ。

    沖縄本島でも、ヤマトでも、明治初期までは個人が所有する土地は無く、それが認められたのは地租改正以降のことです。つまり、久高島が特異なのではなく、元のままということ。


    土地の売買がありえないのですから、観光資本が久高島の土地を買収し、ホテルを建てることはできません。久高島が観光地化されず、昔の集落の佇まいを残している理由はそこにあります。



    30年ほど前、ある観光資本が久高島の3/4にあたる土地を買収し、長寿村を建設する計画があったそうです。久高島の人達は当然それを拒みました。そして、二度とそんなことにならないよう、久高島土地憲章を制定し、ムラの土地利用制度を明文化したのです。

    沖縄県など開発好きの行政も、これでは手が出せませんね。


    ところで、家族が様々な理由で島を離れる時、その家族が利用していた土地はムラに返却されます。また、建物の所有権はムラに移り、利用価値があれば利用し、無ければ取り壊します。

    過疎化が進む久高島ですが、ムラの土地利用制度により、建物や土地が放置されることが無く、廃屋や荒地といった過疎地特有の風景が残りません。そのことがまた、島の風景を上質にしているのです。


    島の利用に関する自己選択権がムラにあるんですね。素晴らしい。沖縄にこんな島があるとは知りませんでした。

    (まだ続く)


    コメント
    コメントする









    この記事のトラックバックURL
    トラックバック
    calendar
          1
    2345678
    9101112131415
    16171819202122
    23242526272829
    30      
    << June 2019 >>
    プロフィール
    profilephoto


    念願の沖縄生活を始めて9年になりました。
    沖縄の生活、文化、風土、音楽、政治などの話題を投稿しています。 (y_mizoguchi@i.softbank.jp)
    Twitter
    お勧めの本と映画
    selected entries
    categories
    archives
    recent comment
    recent trackback
    profile
    search this site.
    others
    mobile
    qrcode
    powered
    無料ブログ作成サービス JUGEM