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南風原ドライブインが今年末で閉店だそうです。
米国流のドライブインは車に乗ったまま食事ができるレストランを言い、沖縄では屋宜原のA&W(1964年開業)がその第一号店だと思います。
その後、沖縄のドライブインは「広い駐車場のあるレストラン」に進化し、1970年代の大ブームを迎えました。その数、県内250店。南風原ドライブインの開業は1972年。復帰の年でした。
ドライブインと言えば、郊外の幹線道路沿いにポツンとあるイメージです。ところが、周辺の宅地開発が進み、ドライブインは街並みに埋もれていきました。南風原ドライブインの前を走る道路はかつての与那原街道ですが、今や何の変哲もない国道です。
そこで、ドライブインは二度目の進化を果たし、例えば、家族でオバぁの誕生日のお祝いをするような、ちょっと上等なレストランになったのです。
今も沖縄本島のあちこちでドライブインを見かけます。とは言っても10ヶ所程でしょうか。周辺の飲食店に埋没しながらも、なんとかその存在感を示しています。
南風原ドライブインの建物は壊さず賃貸するそうですが、新しい店舗は「ドライブイン」の名前は使わないでしょうね。