JUGEMテーマ:地域/ローカル
「農連市場でクソババァを一人出せ」と言われれば、私はカマボコ屋のトモコオバぁを謹んで差し出します。
トモコオバぁには確固とした内なる正義があり、それは人それぞれなので良いのだけど、それに背く相手は容赦しないのよね。その物言いに多くの人がカチンときていて、そこらがクソババァたる所以です。
さて、体力、気力ともに充実し、毒を吐きまくっていたトモコオバぁですが、今年の夏あたりから、月に一度ほど仕事を休むようになりました。
休むとも言わず、なんで休んだかもはっきり言わないのですが、カマボコ製造機の調子が悪いか、本人の調子が悪いかのどちらかでしょう。
そして、先週一日休んだと思ったら、今日も休み。
いつもは明るく賑やかなカマボコ屋がひっそりとしています。この雰囲気を見れば、さすがのアンチトモコ派も心配するかと思いますが、せんか(笑)
先週の休んだ翌日、トモコオバぁがこんなことを言ってました。
「ニィニィ。昨日は空き箱が置いてなかったけど、ウチが休んだから怒って持ってこなかった?。いないから持ってこなかったのよね。あぁ、それなら良かった。ごめんねぇ」
そんなしおらしいことを言われると、この小柄なオバぁは本来は小心者で、一人でカマボコを売るために気丈に振舞っているのではないか、と私は思ってしまいます。が、アンチに言わせれば「うまいこと言ってるだけ」。
両者の溝は深いのであります。
トモコオバぁが休んだ日、客はもう一軒の次郎屋カマボコ店に集中します。カマボコはたちまち売り切れ、次郎屋のオジぃが空振りした客に「すみません、すみません」と謝っていました。
オジぃは「俺が謝るべき?」などとブツブツ言うてましたが、私は「売り切れたんやから、まあええやん」と慰めておきました。