JUGEMテーマ:地域/ローカル
私は沖縄本島の各地を歩き「昔沖縄」の跡を訪ねることが好きです。
例えば、軽便鉄道の枕木。
「こんなものをわざわざ見に行ってどうすんの?」とお考えのムキもあるでしょうが、こうした痕跡を探して鉄道跡をくまなく歩くと、蒸気を吹き上げながら走る軽便鉄道の姿が、私の脳内で徐々に形成されるのです。
そのプロセスが楽しいのよ。
さて、こちらは平成初期の与那原海岸。砂浜が美しいアーチを描いてますね。
次に、現在の与那原海岸。
かつての海岸はコンクリートの運河になっていて、何も痕跡は残っていないと思っていました。
ところが最近、かつての海岸にあったフェンスの一部が残っていること知り、現場を訪ねました。
与那原町港区コミュニティセンターの裏に残っていたのは、ブロック塀に組み込まれた幅50センチほどのフェンスでした。おそらく、砂浜の最後部にあり、砂や波の侵入を防いでいたものだと思います。
ともかく、フェンスを撫で撫でしておきました。
そして、フェンスの裏には拝所がありました。龍宮への遥拝所。
埋め立て前は、この遥拝所から波の音が聞こえたことでしょう。
その場所から、海の方向を眺めました。
残念ながら私はまだ、かつての与那原海岸をイメージできません。
だけど、これも一つ一つの積み重ね。勝負はこれからよ。これから(笑)