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将棋連盟の迷走(3) 迷走の始まり

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    第三者調査委員会のシロ判定により、三浦九段にかけられた疑惑は晴れました。

    しかし、あれですねぇ。私は「第三者調査委員会」なる名称がたまらなく嫌です。

    いかにも当事者と利害関係の無い第三者であるかのような名称ですが、第三者調査委員会の弁護士らには将棋連盟から報酬が支払われています。お客様である将棋連盟にとって極力有利な判定を行うことが彼らの仕事。利害関係は大アリじゃないですか。

    その第三者調査委員会が(将棋連盟の意に反して)シロと判定したのですから、これはもうシロの中のシロ。将棋連盟はその判定を受け入れるしかありません。


    将棋連盟は根拠無く三浦九段を処分したのですから、処分を取消すことがスジ。三浦九段の竜王挑戦権を復活させ、不戦敗となったリーグ戦は再戦とするべきです。

    それでも三浦九段の名誉が毀損されたことに違いはありませんが、これまでの発言から推測すれば、三浦九段はそれで概ね了承するように思えます。



    もちろん処分の取消が簡単でないことは分かります。竜王戦の日程調整が必要ですし、スポンサーの了解も必要でしょう。しかし、将棋連盟にはそれらの問題を解決する義務があります。


    そこへ助け船を出したのが、第三者調査委員会でした。なんと「三浦九段への処分はやむを得なかった」としたのです。

    このあたりが、報酬をいただく身のつらさ。「処分の根拠は無かったが、処分はやむを得なかった」なんて論理破綻もいいところです。将棋連盟は処分を取消さず、常務会メンバーを減給するというトンチンカンな方法で幕引きを図りました。

    しかし、そんなことが世間に通用するはずもなく、第三者調査委員会のシロ判定を機に、メディアは将棋連盟にとって否定的な報道を続けました。そして今年の1月、将棋連盟の谷川会長は辞意を表明したのです。

    谷川会長は「混乱の責任を取って」とか「健康上の理由で」とか言うてましたが、自分の手に負えなくなって逃げ出したというのが私の見立てです。

    会長が辞任したからと言って、三浦九段の損害はまったく償えないのです。辞任するのは勝手ですが、それは処分取消の道筋をつけた後の話でしょう。

    (続く)


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