<< 会社の寿命(1) 沖縄に来る前のこと | main | 会社の寿命(3) 子会社の切り離し >>

会社の寿命(2) 会社の倒産

0

    JUGEMテーマ:地域/ローカル


    某ベンチャー企業と金融庁のバトルは終結したものの、信用を失った会社の営業部門は惨憺たるありさまでした。金融庁が捜査に入ったことをメディアが大々的に取り上げ、その影響で既存の顧客は去り、新規営業は難航しました。

    創業5年で上場を果たし、利益率の伸びで世界ランキングに名前が載った会社でしたが、完全に失速し、創業10年目の2009年に倒産しました。



    当時、会社は弁護士と公認会計士からなる調査チームを編成していました。能力が高い(報酬も高い)先生方にお集まりいただいたため、その報酬総額は軽く10億円を超えました。国家権力に立ち向かうには、それなりのコストがかかるってことです。

    後になって考えたことですが、金融庁は会社が死に体になったことを見極めたのだと思います。消滅が決まっている会社を手間をかけて罰する必要は無く、だから捜査を終了したのでしょう。


    私はその会社で、なかなかタフな3年を過ごしましたが、もちろん良いこともありました。四半期ごとの会計監査や社内会議などで、毎月、一週間ほど沖縄本社に来る必要があったのです。

    「沖縄に来なくてはいけない」

    なんて素晴らしい響きなんでしょう。

    出張ですから、交通費や宿泊費はもちろん、日当まで支給されて、

    「沖縄に来なくてはいけない」(笑)

    しかも、沖縄に一週間出張するわけですから、前後の週末は当然沖縄にいますよね。

    金融庁の影に怯えながら、弁護士や公認会計士と議論を続ける昼間が「陰」とすれば、平日の夜と週末は「陽」。そのバランスの中で私の精神ならびに体力は維持されていたと言えます。

    更にそのころ、私が沖縄に転勤する雰囲気が醸成されていて、これがまた明るい未来を予感させました。

    「沖縄で働かなくてはいけない」(笑)

    ナイチの上場企業の給与レートで、しかも私は執行役員。当時の月給を今の私が稼ぐには半年以上かかります。その沖縄生活を「薔薇色」と言わずして、何と言えばよいのか。

    だから私は頑張ったと(笑)


    さて、頑張った甲斐もなく会社は倒産しましたが、一応は上場企業ですから、破産手続きには結構な手間がかかります。那覇地裁が松尾の弁護士事務所を破産管財人に指名し、財務担当の取締役と私の二人が、その業務を手伝うことになりました。

    かくして私は、債権者集会で社長が「ごめんなさい」と頭を下げた日までの数ヶ月を、那覇地裁から日当2万円を支給されつつ、過ごすことになりました。

    (続く)


    コメント
    このころありましたなあ。
    ライブドア、村上ファンド、加ト吉
    いろんなことを考える頭がいい人たちを相手に
    金融庁も国税庁もたいへんな思いをしたでしょう。
    でも、調査行くなら、そういうとこにどんどん行って。
    中小企業を「重箱のすみをつつ」みたいなことしてないで。
    • ikoka
    • 2017/05/20 2:57 PM
    ライブドアはよく持ち直しましたよね。 うらやましい。あんな風になりたかったわぁ。
    • coralway
    • 2017/05/20 8:22 PM
    ライブドア行きましたヨ
    見学にです。
    専用の入口があってここなんだて東京見物です。
    ライブドアの新社長が、真和志にある
    私の姉の民謡酒場によく来ていたと話に聞きました。
    あれからどうなったのでしょうか
    • NAO
    • 2017/05/20 9:25 PM
    出来損ないの兄のせいで家業が倒産しました。
    最悪だったのは不動産担保ローンのアサックスから金を借りてしまった事。
    兄の土地だったのですが、今なら1億円の価値があります。
    あと半年早く私が会社の異常に気づいていればこんな事にならなかったのに。
    口を開けて自分の土地を差し出してしまった兄。
    世間の笑いものです。
    一生働かないで生きていけたのに何やってんだ。
    弁護士費用に350万、裁判所へ予納金120万掛かりました。
    全部私の私費。
    弁護士さんはよく働いてくれましたが、裁判所は何だ!こんなに取るのか、これじゃ夜逃げが絶えない筈だ!
    倒産後に大切なのは前進し続ける事。寝ていてはいけない。
    cさんのバイタリティは凄いですね、尊敬します。
    • 阪神
    • 2017/05/21 12:08 PM
    この会社には、東京と沖縄に顧問の弁護士と公認会計士がいました。

    そのうち沖縄は弁護士2名と公認会計士1名。いずれも親身になって仕事をしてくれて、今でも感謝しています。

    その後、公認会計士は九州・沖縄地区の公認会計士協会の会長に、弁護士のうち1名は沖縄弁護士会の会長に、それぞれ就任しました。

    残る弁護士1名は、3名の顧問の中で、メディアへの露出が最も激しいと言えます。(辺野古訴訟の)裁判や記者会見で翁長知事に寄り添うようにしている、(知事よりも)恰幅の良い弁護士がいますね。あの方です。
    • coralway
    • 2017/05/22 1:24 PM
    コメントする









    この記事のトラックバックURL
    トラックバック
    calendar
          1
    2345678
    9101112131415
    16171819202122
    23242526272829
    3031     
    << July 2017 >>
    プロフィール
    profilephoto


    念願の沖縄生活を始めて7年になりました。
    沖縄の生活、文化、風土、音楽、政治などの話題を投稿しています。
    Twitter
    お勧めの本と映画
    selected entries
    categories
    archives
    recent comment
    recent trackback
    profile
    search this site.
    others
    mobile
    qrcode
    powered
    無料ブログ作成サービス JUGEM