JUGEMテーマ:地域/ローカル
昨日の夕方、東村高江の牧草地に米軍ヘリが墜落、炎上しました。牧場主の自宅から200mの場所だそうです。
安倍首相がテレビでこんなことを言うてました。
「あってはならないことです。政府は北部訓練場の返還など、沖縄の基地負担軽減に努めてきましたし、これからもそう致します。今回の事故については米軍に厳重抗議し、事故原因の徹底究明と再発防止策の実施を求めます」
相変わらずスカスカなことを言いますねぇ。
米軍の立場で言えば、高江にヘリパッド(6ヶ所)が必要だから建設させ、北部訓練場の北半分は不要だから返還しただけのこと。安倍さんはそれを「かしこまりました」と言っただけで、彼の手柄なんかじゃありません。それをよくまあ「過去最大規模の返還」などと自慢できたものです。
北部訓練場に分散していたヘリパッドが集中した高江住民にとっては、基地負担軽減どころか、生命の危険が増したのです。そこに米軍ヘリが墜落した事態にありながら、まだそんなことを言いますか?
高江の住民にとって事故原因の究明なんてことはどうでもよくて、有効な再発防止策はヘリパッドの閉鎖しか無いのです。て言うか事故原因はヘリパッドを建設した日本政府じゃないですか。
次に、小野寺防衛相。
「いや、あれは墜落じゃありません。ヘリが故障して緊急着陸したら燃えたっていうことなので、墜落ではありません。いずれにせよ、米軍に厳重抗議し、事故原因の徹底究明と再発防止策の実施を求めます」
彼にとって、真っ先に口にすべきことがこれなんですね。墜落であろうがなかろうが、高江住民の安全を脅かしたことに変わりはありません。
ところで、米軍に厳重抗議し、事故原因の徹底究明と再発防止策の実施を求めるべく米軍へ出向いたのは沖縄防衛局長でした。
きっと、こんな会話になってると思いますよ。
沖「こんちは〜、抗議に来ましたぁ」
米「ああ、本国への報告に忙しいから、今はちょっと無理」
沖「えっ?。それはちょっと」
米「書面があるんでしょ。そこへ置いといて」
沖「わかりました。じゃあ、よろしくお願いしま〜す」
とにかく、物事を決めるのは常に米軍で、沖縄防衛局は(日本政府も)それに逆らいません。そして、延々と時間をかけて、県民(国民)への伝え方を考えるのです。
沖縄県選出(比例だけど)の自民党国会議員(候補者)は選挙で忙しく、この件で考えてることがあるとすれば、選挙への影響ですかね。特に沖縄3区で立候補してるオバさんは頭を抱えていることでしょう。
対米追従を県民(国民)の生命より優先させる国家なんて、呆れるしかありませんね。