2014年11月の県知事選で、翁長知事は仲井真前知事に10万票の大差をつけ、圧倒的な勝利をおさめました。更に、翌月の総選挙では、オール沖縄の候補者が沖縄選挙区で全勝しました。
今思えば、辺野古の新基地建設に反対する機運は、あの年の暮れに最高潮を迎えたように思えます。以降、翁長知事がその民意を汲んだ政治ができたかと言えば、私は大いに不満です。
最後に不満をもう一つ言えば、翁長知事の死去により、県知事選は来月に早まりますが、後継者がいません。
翁長知事は今年4月に膵がんの切除手術を行い、その後、なんとか県政に復帰しましたが、健康不安は明らかでした。
結局、翁長知事は正式な出馬表明をしていません。県知事選を戦えるのか、再選後の任期が務まるのか、自問自答されていたのでしょう。
でもね。遅いんですよ、意思決定が。
佐喜眞宜野湾市長と互角に戦える候補をあえて挙げれば糸数慶子さんでしょうが、今の状況で革新政党の候補者はスジが悪い気がします。城間那覇市長を推す声もあるようですが、彼女ではまったく勝負にならないでしょう。
いずれにせよ、候補者が残りわずか1ヶ月でゼロから戦う知事選となり、その事態を招いた責任は翁長知事にあると言わざるを得ません。
グズグズと意思決定の先延ばしを繰り返し、やっと決断したかと思えば、時間をかけた割には戦略が無く、プランBも無い。そんな4年間でした。最後まで。
翁長知事の県政に対する私の評価ですから、人の死を悼む気持ちとは切り離してお読みいただければ嬉しいです。