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NHKスペシャル「沖縄と核」

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    JUGEMテーマ:地域/ローカル

     

    昨年放送されたNHKスペシャル「沖縄と核」。大反響を呼んだと聞いていましたので、遅ればせながらYouTubeで見ました。

     

     

    日米安保条約が締結された1960年頃。米国は冷戦関係にあった中露に対抗するために、日本に核ミサイルを配備したい考えでした。

     

    反核運動の活発だった時期でしたから、日本本土に配備することはとうてい無理。日米両政府は米軍統治下にあった沖縄に配備することに合意したのです。

     

    次の写真は、恩納村に残る核ミサイル発射施設跡。施設跡の手前にPGMゴルフリゾート。奥に沖縄科学技術大学院大学。

     

     

    番組によれば、冷戦時代の一時期、沖縄の核ミサイルは発射寸前のステージ(後はボタンを押すだけ)にあったとのこと。核の撃ち合いになれば、沖縄本島が標的になります。当時の核兵器の威力は広島型原爆の比ではなかったようで、仮に敵対国の核ミサイルが沖縄の核保管庫に着弾したら、沖縄本島の地表には何も残らないだろうと、米軍は考えていました。

     


    伊江島では、米軍機による模擬核爆弾の投下訓練が行われていました。模擬核爆弾には通常火薬が使用されていて、農作業中の男性が被弾し死亡する事件がありました。訓練内容が公開されてなかったことから、死亡した男性の遺族は不発弾が爆発したと思っていたようです。

     

    また、現在の那覇空港に配備されていた核ミサイルが誤射され、東シナ海に着水する事件がありました。このミサイルには核が装着されており、米軍が秘密裏に回収しました。

     

     

    日米琉の三者による基地問題に関わる会議で、核の存在を知らなかったのは琉球政府だけでした。そして沖縄県民は、核と隣り合わせの生活を強いられながら、そのことを知らされていなかったのです。

     

     

    米国が保管していた議事録から、当時の日本国外相と米国国務長官のやりとりが明らかになりました。

     

     

    外相「沖縄にメースなどの武器を持ち込まれる際、事前に一々発表されるため論議が起きているが、これを事前には発表しないことにはできないか」

     

     

    国務長官「アメリカの手続きとして、何らかの発表を行うことは必要と思われる」

     

     

    外相「事後に判明する場合には、今さら騒いでも仕方がないということで、論議は割合に起きない。事前に発表されると、なぜ止めないかといって、日本政府が責められる結果となる」

     

     

    辺野古新基地、高江ヘリパッド、オスプレイ。日本政府の思考ロジックは当時も今も、まったく変わっていないようです。

     

    番組の最後で、米国政府と日本政府に「沖縄に今も核は配備されているのか?」と問いかけました。

     

    米国「沖縄における核兵器の有無は回答しない」

     

    日本「核密約は現在無効。非核三原則を堅持し、いかなる場合も持ち込みを拒否する」

     

     

    このところ、政府への忖度が目立つNHKですが、やればできるじゃないですか。NHKにも真っ当なプロデューサーがいるってことです。

     

    放送から一年も経って初めて見た私が、こんなことを言える立場ではありませんが、これは日本国民必見の番組と言えます。


    時間のある時に是非。



    コメント
    沖縄の核施設について調査した事があります。
    メースBのスクープ写真を撮影した方と直接話しをしました。
    久茂地で沖縄料理店をしています。
    恩納村の現場には、何度か行きました。
    学会関係者とも話しをしました。
    地下の施設は、公開されていませんが。
    大きなプールがありバックフアイヤーを防御する水タンクでした。
    当時の米兵の手記なども持っています。
    キューバ危機の時は、家族にも話せず、これが最後の勤務になるかもと話していました。
    那覇でナイキミサイルを誤発射した話しなども当事者と話す事が出来ました。
    核密約文書には、当時の核配備場所が記載されていますが
    那覇、知花、辺野古でした。
    それとは別に核搭載ナイキミサイル発射基地が7ケ所ありました。。
    メースBは、4施設です。
    多野岳の山頂にも発射基地の基礎が残っています。
    今でも面影を見る事は可能です。
    ベトナム戦争当時は、伊江島で訓練する戦闘機が超低空で音速で駆け抜けていきました。
    当時の施設の部品も記念に持っています。
    • NAO
    • 2018/11/02 7:10 PM
    政府が非核三原則を堅持する(つまり沖縄に核は無い)と言うのなら、当時は沖縄に核が必要だったものが、不要になった理由を合理的に示すべきでしょう。もうこの、日本政府のなんとかしてごまかそうとする姿勢は、どうにかならんものかと思います。
    • coralway
    • 2018/11/02 7:57 PM
    私は、沖縄には、核は保存されていると思います。(過激発言)
    それは、基地から出てくるジャンク品を収集していますが。毒ガスマスクやガイガーカウンターなどの副産物が沢山出てきます。

    NHKの演出にも色々、ダメ出しがあります。
    ミサイル配置図に渡嘉敷島がありませんでした。ネ
    偵察機の場面に、あえてキューバ危機当時のU-2偵察機の場面が出てきました。
    私達が知らなかった事は沢山あります。B-52の墜落でとても大きな問題提起が米国側でありました。それは知花弾薬庫にB-52が落ちていたら今頃、私は、存在しなかったかもしれません。あの時、私は、嘉手納基地まで墜落現場を見に来たのです。。。毒ガス問題、枯葉剤問題など
    今頃、知らされてももう遅いかもしれません。
    • nao
    • 2018/11/02 8:54 PM
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