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岩屋防衛大臣は何を言うとるんだ

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    JUGEMテーマ:地域/ローカル

     

    政府が辺野古への土砂投入を始めた翌日。岩屋毅防衛大臣がこんなことを言ってました。

     

    「(普天間飛行場の辺野古移設は)日米同盟のためではない。日本国民のためです。今、日本の守りの最前線は南西地域。この地域の抑止力を減退させるわけにはいかないという考え方に立って、しかし沖縄の過重な負担は減らしていかなければいけないという決意の下に、こういう判断を行っているとご理解をいただきたい」

     

     

    この発言で、注目したいのは「今、日本の守りの最前線は南西地域」の箇所。

     

    次の図を見ましょう。

     

     

    敵国(つまり中国)が南西諸島へ武力侵攻を行う場合、兵士や兵器などを海上輸送することになります。沖縄戦の米軍と同じです。

     

    奄美大島と宮古島、石垣島に配備予定の地対艦ミサイルはその艦艇を撃つもの。上の図にはありませんが、熊本には既に配備済みです。

     

     

    このミサイルの射程距離は百数十キロと言われていますが、南西諸島で最も広い海峡(沖縄本島と宮古島の間)が幅300キロなので、射程距離は少なくとも150キロを超えるでしょう。

     

    つまり、各ミサイル基地を中心に半径150キロの円を描けば、九州から台湾まで、南西諸島のすべての島がミサイルの射程に収まり、射程距離が200キロあれば、石垣島と宮古島から尖閣諸島周辺の敵艦艇を撃つことができます。

     

     

    「200キロも先の船に当たるんかい」と思われるかもしれませんが、この国産ミサイル(12式地対艦誘導弾)は当たってしまうから困ったものです。

     

     

    写真のように、ミサイルは発射機搭載車両から上空に向かって放たれますが、その後、敵国のレーダーに探知されないよう、海面スレスレに高度を下げます。また、目標までの間に島があれば、島の地形に沿って飛行を続けることができます。そして標的を外すことは、まずありません。

     

     

    一方、地対空ミサイルは、自衛隊基地を空から攻撃する敵の戦闘爆撃機やミサイルなどを迎撃します。これがまたよく当たります。

     

    侵攻を試みる敵艦艇を地対艦ミサイルが撃沈し、自衛隊基地を襲う戦闘爆撃機やミサイルを地対空ミサイルが撃ち落とす。これぞ専守防衛。一見、抑止力と言って良いように見えます。

     

     

    しかし、これでは中国に向かって「どこからでもかかってきなさい」と言ってるようなもの。中国に「じゃあ、やるか?」と言われたらどうするつもりなんでしょう。

     

    そこで、「中国と日本と、どっちが沢山、ミサイルを持ってるんですか?」と問いたい。

     

    中国本土から自衛隊基地を狙うミサイルの数が、自衛隊の地対空ミサイルの数より多ければ、抑止力になりません。だから、自衛隊の基地建設を容認してしまうと、基地は拡張され、抑止力を発揮できるまでミサイルを増やすことになります。

     

     

    そこで、岩屋大臣のコメントに戻りましょう。

     

    「この地域の抑止力を減退させるわけにはいかないという考え方に立って、しかし沖縄の過重な負担は減らしていかなければいけない」

     

    抑止力と無関係な辺野古基地を建設した上に、上記のような自衛隊基地も建設するのなら、沖縄の基地負担は増える一方じゃないですか。

     

     

    最後に、岩屋大臣のコメント冒頭部分。

     

    「(普天間飛行場の辺野古移設は)日米同盟のためではない。日本国民のためです」

     

    南西諸島を盾にすることが日本国民のためと言うのなら、沖縄県民は日本国民に含まれないことになります。

     

    政府のお抱え作家や評論家達に「普天間飛行場を危険と思うなら、住民が引っ越せば良い」と言わせたように、「ミサイル基地を危険と思うのなら、住民が島を出ろ」と言わせますか?


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