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そもそも珊瑚って移植できるのか?(1)

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    JUGEMテーマ:地域/ローカル 

     

    日曜日のテレビ番組で、安倍首相は、土砂が投入されている辺野古の映像を示しつつ、「あそこの珊瑚は移してる」と発言しました。

     

     

    これは間違いで、現在、埋め立てが行われている区画の珊瑚は移植されていません。

     

    間違いと知りつつ印象操作を狙ったものか、事実誤認だったのか。いずれにせよ、首相が全国放送で発言する内容ではありませんでした。番組のプロデューサーは役目を果たせと言いたい。

     

    菅官房長官は「首相が『あそこ』って言ったのは、土砂を投入している区画ではなくて、辺野古の埋め立て区域全体を指してる」みたいなことを言ってましたが、首相の尻拭い役は大変です。

     

     

    沖縄県も沖縄防衛局も、辺野古の埋め立てには数万群体の珊瑚を移植する必要を認めていて、これまでに沖縄防衛局はオキナワハマサンゴ(絶滅危惧種)9群体を移植しています。もちろん、土砂が投入されていない区画の話です。

     

     

    写真は9群体のオキナワハマサンゴの一つ。群体と呼んではいますが、2cmほどの小さな珊瑚です。一部が白化していますが生きています。

     

     

    そのオキナワハマサンゴを移植するにあたり、防衛局を指導しているのが12名の有識者で構成される環境監視等委員会。工事が環境に与える影響を第三者の立場で監視することが役目です。

     

    ところがこの委員会。環境監視どころか、国が工事を進めることにお墨付きを与えることが仕事のようです。

     

    同委員会の副委員長を務めた東清ニ氏(琉球大学名誉教授)は、昨年4月、他の委員2名と共に委員を辞職し、その理由を「環境保全を最優先とした科学的な検証や議論を避け、いかに基地建設を推し進めるかという点に注力した委員会の姿勢に耐えられない」としました。

     

    さらに沖縄県は、辺野古の埋め立て承認を撤回した理由の一つとして「サンゴやジュゴンなどの環境保全に問題がある」ことを挙げています。

     

     

    防衛局は珊瑚の繁殖期(5〜7月)を避けるとし、昨年4月にオキナワハマサンゴの移植を予定しましたが、専門家からは、繁殖期直前の「臨月」にあたる時期に移植するなんてとんでもないと非難されました。そして、移植を実行したのが、水温が高く移植に向かないとされている夏期の昨年7月。

     

    いずれも8月の土砂投入を念頭に置いたものですが、それらの行為に「いいでしょう」と言った(言わされた)のが環境監視等委員会でした。

     

    (続く)


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