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大宜味村津波集落の散歩

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    JUGEMテーマ:地域/ローカル

     

    大宜味村には17の字(アザ)がありまして、その区割りが笑えます(^^)

     

     

    この鰻の寝床のような区割りは、猪垣の改修分担表になってるんですよ。猪垣の改修は重労働なので、各字が平等に分担しなさいってこと。もちろん今、猪垣は使われてませんから、その名残りです。

     

     

    ヤンバル西海岸を北上し、名護市を抜けると大宜味村の入口にこんな橋が架かっています。津波(ツハ)の平南橋(へなんばし)。橋の親柱が花笠を被っているのが特徴です。

     

     

    ヤンバル西海岸は入江と岬が交互に現れ、そこをクネクネ走るのが楽しいのに、北部国道事務所は曲がったことが大嫌いなので、入江には橋を架け、岬をトンネルでぶち抜き、真っ直ぐ、真っ直ぐ走らそうとします。

     

     

    国道58号線沿いの津波集落に寄りました。

     

     

    コンクリート塀が多く、少々素っ気ない感じもありますが、そこにフクギがあるだけで、沖縄の正しい集落の風景になります。

     

    津波をツナミと読むと「昔、津波に襲われた」みたいな話になりがちですが、読みはツハ。「今、開いてます」の津波信一さんのツハ。そのツハに漢字を当てて津波。だからツナミとは関係ありません。

     

     

    話がややこしくなりますが、津波(ツハ)周辺は津波(ツナミ)に狙われやすい場所です。

     

    太平洋側から沖縄本島に到達した津波(ツナミ)は、本島南端の喜屋武岬で加速しつつ本島西海岸を北上します。それが本部半島に到達し、二度目のスイングバイを経て津波(ツハ)に到達します。

     

    1960年のチリ地震の際、上記のルートで津波(ツナミ)に襲われ、湾の最深部にある屋我地大橋が流され、真喜屋小学校が全壊しました。(赤マークが津波集落)

     

     

    先程の平南橋が架かっている入江は平地が広く、住みやすい環境に見えますが、中央を川が流れ、両脇を山に挟まれているのですから、津波には弱い地形と言えます。かつての平南は一つの字でしたが、津波(ツナミ)の被害が絶えず住民の転出が続いたため、百年ほど前、津波(ツハ)と合併することになりました。

     

     

    津波集落に戻ります。

     

    津波公民館前に、なんとも味わい深い理容店がありました。島津理容館。せっかくだから散髪してもらおうかと思ったら、この日はお休みでした。

     

     

    理容館の看板の下に、子供が一人(笑)

     

     

    沖縄各地の集落を歩いていると、いるんですよ。こんな風に腰掛けて、ニコニコしてる子供が。「暇なんか?」と言いたくなりますが、ニコニコしてるんだから、暇でもないんでしょう(笑)

     

     

    津波は組踊「花売りの縁」の舞台です。

     

     

    首里の下級士族森川の子は士族としての生活が成り立たなくなったため、妻の乙樽と幼い鶴松を残し、仕事を求めてヤンバルに向かいます。

     

    12年の月日が流れ、夫が津波村で暮らしてることを聞いた乙樽は鶴松を連れて、夫を捜す旅に出ることに。ようやく津波村にたどり着くも既に夫はおらず、老いた薪木取りの話を頼りに、塩屋湾の田港村に向かいます。

     

    田港村に着き、夫を捜し始めた母子が、花売りから梅の花を買おうとした時・・・。

     

     

    平南橋の花笠は「花売りの縁」を意識したのかもしれません。北部国道事務所から「いや、違う」と言われたらごめんなさい(^^)


    コメント
    Cさん、凄いこの理容店。 理容館→初めて聞いた。(笑)

    この写真だけで酒、ススム、進む。窓に掛かるカーテン味わい深い。

    組踊りの写真本当に綺麗、この記事の写真観ると心臓ドキドキ、マジで。(笑)
    • ひよこ
    • 2019/01/16 10:29 PM
    ひよこさん

    この理容館は津波公民館の向かいにありました。て言うか、津波集落は通り抜けできる道が一本しか無いので、必ずここを通ることになります。

    フクギの道は、理容館の奥にあり、こちらは徒歩で(^^)
    • coralway
    • 2019/01/17 1:27 AM
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