<< ヤンバルの小学校はどうなっているのか(3) | main | 百按司墓と源為朝上陸記念碑 >>

中江裕司監督作品「盆唄」を観ました

0

    JUGEMテーマ:地域/ローカル

     

    「盆唄」観てきました。

     

     

    やまやの餅を食べて「盆唄」を観ると言ってた読者のひよりさんが、この日、桜坂劇場にいらしてたとのこと。ところが、お互いに顔を知らないので気づきようがありません。リュックを背負い劇場左手前方に座った男性が、ひょっとしたらひよりさんだったかと思いましたがいかがでしょ?(^^)

     

     

    さて、映画「盆唄」からは、先祖、移民、伝統、魂、唄、3.11、望郷、家族など、様々なテーマが次々と投げかけられ、私がそれを一生懸命、時間をかけて咀嚼している間に、映像はクライマックスの「やぐらの共演」に。

     

     

    そこで私は軽いトランス状態に陥っていたと思います。作品が何を訴えているのかを考えるよりも、ラストの20分、盆唄に包まれて何を考えたか。それを自ら観察してみれば面白いと思います。外見上は、涙が止まらない人もいれば、私のように口を半開きにして呆然としてる人もいるでしょう。

     

     

    江戸時代、福島を領地としていた相馬藩は天明の飢饉により、人口の2/3を失ってしまいます。一方、越中(富山県)では浄土真宗の教えにより(子供の)間引きが厳禁されていて、相馬とは逆に人口に見合う農地がありませんでした。

     

    富山は「おわら風の盆」で知られているように盆唄が盛んな所です。一万人近い越中の人達が盆唄と共に相馬へ移住しました。

     

    相馬藩の復興に大いに貢献した越中の人達でしたが、相馬では「越中もん」と呼ばれ冷遇されたようです。働いて、働いて、孫の代になってようやく盆踊りに招かれたと。

     

     

    時代は変わり、さとうきび産業が盛んになったハワイでは海外からの移民を積極的に受け入れるようになりました。まず広島、山口から、次に福島、沖縄から、多くの人達がハワイへ渡りました。そして、故郷に錦を飾るはずが、日本に帰ろうにも帰るお金が無い生活を強いられることに。

     


    このドキュメンタリー映画の主人公は太鼓の名手である福島双葉町の横山久勝さんでした。双葉町は帰還困難区域に指定されていて、横山さん達が故郷へ帰る目処が立たず、これまで継承してきた盆唄の消滅を覚悟しかけていました。

     

    岩根愛さんはハワイと福島を撮り続けている写真家です。私が盆唄を観た日に、今年度の木村伊兵衛写真賞の受賞が決まったとのこと。彼女は映画「盆唄」の企画を中江監督に持ち込んだ人です。映画の封切りと写真賞。彼女の頑張りが評価された日になりました。

     

    その岩根さんの誘いで、横山さんら盆唄のメンバーがハワイに渡り、福島の人達が伝えた盆唄に出会います。

     

     

    確かな技術と共にハワイで継承されていたボンダンス。移民の4世、5世達は、仮に双葉町の盆唄が絶えることがあっても、自分達(あるいは子孫)が将来、双葉町に戻った人達に必ず盆唄を伝えると、横山さんに約束します。

     

    日本に戻った横山さんは、各地に避難している仲間達に声をかけ、震災以来初めて「やぐらの共演」を復活させました。当日は8つのチームが仮設住宅の広場に集ってやぐらを組み、ラスト20分が始まります。

     

     

    越中から相馬への移民から230年。

     

     

    もう、万難を排して観ていただきたい。


    コメント
    はずれです^_^
    Cさんは中央の前から2人目か3人目で
    1人で座ってらした男性でしょうか。

    というくらいの客席状況でしたね。
    本当に多くの方に見て欲しい。

    • ひより
    • 2019/03/22 8:24 AM
    ひよりさん

    あら、はずれ(^^)

    平日とは言え、お客さんが少なかったですね。もっとも上映回数が日に1、2回なので、桜坂劇場も「そんなもん」と考えてるのかもしれません。

    ウチナーンチュならば、盆唄を沖縄民謡やエイサーに置き換えることができるので、より、心に響くと思うんですけどね。中江監督も「自分が沖縄で暮らしているからこそ、この映画を撮れた」と発言されてました。
    • coralway
    • 2019/03/22 8:42 AM
    Cさん御推薦映画なので、観に行きました。

    私は、このブログの素晴らしい解説を踏まえて観ましたが、富山の盆踊りが
    →福島県双葉町→ハワイと面々と繋がり、それがまた、本家に帰ってくる。

     わしたウチナーの言葉も本家では、絶滅危惧種だけど、地球の反対側の南米では、
    イキイキと生きていることを連想しました。
    • へそまがり
    • 2019/03/22 10:30 PM
    へそまがりさん

    「ご先祖様、震災で亡くなられた皆様。一緒に踊って下さい」

    やぐらの共演には、目には見えない人達が沢山集まっていたと思います。沖縄の映画みたいですよね。
    • coralway
    • 2019/03/22 11:40 PM
    コメントする









    この記事のトラックバックURL
    トラックバック
    calendar
        123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    25262728293031
    << August 2019 >>
    プロフィール
    profilephoto


    念願の沖縄生活を始めて9年になりました。
    沖縄の生活、文化、風土、音楽、政治などの話題を投稿しています。 (y_mizoguchi@i.softbank.jp)
    Twitter
    お勧めの本と映画
    selected entries
    categories
    archives
    recent comment
    recent trackback
    profile
    search this site.
    others
    mobile
    qrcode
    powered
    無料ブログ作成サービス JUGEM