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北中城村喜舎場、仲順の井戸へ出かけました。沖縄自動車道喜舎場ICのすぐ近く。
立派な石組みの喜舎場ウフカー(大井泉)は健在で、この日は温泉掛け流し程度の水量がありました。
案内に旧藩時代の築造とありましたので、明治初期でしょうか。案内のイラストと同じようなアングルで撮ってみました。
こんなイラストがあると、生活の中心に井戸があった時代が偲ばれていいですね。写真ならば、なおよろしい。
井戸の底に映るモンスターの影に固まるテナガエビ。挟脚が短いのでメスなんでしょう。
テナガエビはナワバリ意識が強いそうで、そのせいかオスの挟脚の大きいこと。相手を威嚇し続けた末の進化なんでしょうけど、あんなに大きいと何かの拍子に脱臼するんじゃないかと心配になります。テナガエビに生まれ変わるのなら、メスがオススメですね(^^)
こちらは、すぐそばにある洗濯用の井戸。
先ほどの井戸に比べて、湧き水が澄んでいて井戸も清潔でした。おそらく現役なんでしょう。
こちらから見ると、井戸の役割が明確になります。
一番奥に、最初に見た飲み水用の井戸。手前右手が洗濯用の井戸。手前左手が身体や農具などを洗うためのスペース。
やはり井戸は使われてナンボ。いやぁ、素晴らしい井戸でした。
さて、この男前は喜舎場の石獅子。
喜舎場集落の南西にあるビンダマーチューと呼ばれている場所の一角に、カニサンという名の巨岩がありました。そしてその巨岩は喜舎場集落に災いをもたらす火山(フィーザン)であるとされていました。
石獅子はカニサンに対峙する火返し(フィーゲーシ)として、集落を守っていたのです。
カニサンは米軍により切り崩され、今はキャンプ瑞慶覧のハウジングエリア。「フィーザンを切り崩してそこに住むなんて、恐れ知らずにもホドがある。早々に立ち退きなさい」と、石獅子が言うてました。
そのビンダマーチュー(基地外の部分)にある井戸がビンダガー。
こちらにもイラストがありました。
近くにあったサーターヤーが使っていた井戸だそうですが、今は用途を失っています。かつての水量があれば用途もあるでしょうけど、入口にはクモが巣をはってました。
それでは、仲順集落へ向かいましょう。
(続く)